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尾を引く敗戦 大物93センチも7ミリ差入賞ならず

[ 2017年10月1日 07:28 ]

なかなかのサイズだが尾が切れていた
Photo By スポニチ

 【釣りなでしこ】9月24日に東京湾で開催されたバリバスカップスポニチ「タチウオ釣り大会」に参加した釣りガール、野口美和。もくろみ通り大型を釣り上げたのだが、大事なものが欠けていて…。残念ながら入賞を逃した敗戦の記。

 参加者は22人。安達任伯船長が船を向けたのは猿島沖。水深60メートルラインで仕掛けを投入しました。

 底を取ったら3メートル巻き上げて、誘いを開始。同行した父と相談して誘い方を変えて様子見です。周りの人は手巻きで誘っていますが、私は電動のスローで巻き上げながらシャクリを入れ、船長から指示されたタナの上限まで来たら底の取り直しをして同じ動作の繰り返し。父は手巻きでチョンチョンと誘ってはハンドルを1回転巻いて止めの繰り返し。

 私は少しスピードを上げた誘いをしたらグッと誘いを止められるような当たりが出たのでとっさに早合わせをしてしまい見事にスッポ抜けの大失敗。

 ミヨシ寄りの人が連発していたので早速、誘い方を参考にさせてもらい、私も手巻きにして全く同じ誘いとスピードでしばらく誘ってみたけどタチウオが反応をするのはミヨシ寄りの人ばかり。「どうしよう困った」。かなりの悩みモードです。

 観音崎沖方向の船団に交じって仕切り直し。悩んでいても仕方がないから今度は自分の釣り方を信じ気分も切り替えて仕掛けを海にホイッと入れ、70メートルの底を取って3メートル巻き上げて最初に当たりが出たスピードに電動のレバーをセットして誘い開始。

 助手の祥一船長が来て「細かい誘いで広範囲が良いみたいですよ」とアドバイスをくれたので、底を取り直してスピードはそのまま誘い幅を狭くするようにシャクリ上げると…底から17メートルのところでグンとシャクっていた竿が止められ良い感じにお辞儀したままグイッと引きが来ました。電動リールのスイッチON、久しぶりのタチウオの引きを楽しんで指3本半の幅を気持ち良く抜き上げてホッとひと安心。

 「今日はこの誘いかな?」。次も同じ感じで誘ってくるとコツコツと当たりも出るようになったけどタチウオも警戒しているのかなかなかハリ掛かりしてくれません。

 「これが正解」という答えが見つからないままどうにか4匹釣れたところで伸び悩み状態。当たりがあって合わせたらドスンと大物の手応え。慎重にやりとりしたのに食い上げられ慌ててしまいリーリングが遅れまさかのハリス切れでガッカリ、止めを入れないでそのまま巻き上げていれば…後悔先に立たずです。

 審査はタチウオ1匹の全長。鋭い歯がある口の先から細い尾の先まで。私が釣ったタチウオは93センチ。7ミリ差で入賞を逃しました。尾が食いちぎられていて短くなっていたんですよ。尾があれば…。

 ◇野口 美和(のぐち・みわ)1993年(平5)7月、東京生まれ。血液型B。私立大学を卒業後、都内のデザイン会社に勤務。6歳から父親の光昭さんに連れられて釣りを始める。小型船舶1級免許を持つ。趣味は乗馬とアニメ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。出船時間、釣り物などは要問い合わせ。

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