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科学の力+人力=深海ザメ 探知機、電動リール 最後は…

[ 2017年9月16日 07:57 ]

深海ザメが上がった。左はボビー、1人おいて右が筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】17日(日)午後7時53分からテレビ東京で「東京湾大調査!お魚ぜんぶ獲ってみた」が放送されます。

 いくつかのチームに分かれて、東京湾の魚たちを探索し、紹介していく番組で、その枠に「チーム奥山シャークハンターズ」として参加しました。これは釣りの科学特捜隊です。「科学の力を使って東京湾の深海ザメを狙う」というのが当初の目的でした。

 私は最初に優秀な魚群探知機、優秀な釣り道具という提案をしましたが、大物釣りの鉄則で「できるだけ小物を釣らないこと」が大切であることを思い出し、優れた餌、またはルアーが必要であると提案しました。そしてそれもチームワークで戦うべきだと。

 そこで監督である私が選出したのは、漁労長にシャークハンターとして名高い森聡之さん、アシスタントに東京海洋大学の大学院生、長田拓巳君と、三上隼平君を。そして餌のスペシャリストとしてマルキユーの元研究室長・長岡寛さんを指名しました。ルアーの老舗であるヤマリアからも森有平さんと松本大佑さんも参加してくれました。また最新型の電動リールはグローブライド(ダイワ)が貸してくれました。

 千葉の保田から遊漁船に乗って出港。漁労長の森さんと船長で海底地形を見てポイントを選出です。

 狙った水深は450〜650メートルでしたが、これぐらい深いと仕掛けを下ろすにも時間がかかり、また巻き上げも大変です。その点、電動は楽ですね。

 しかし魚が掛かった時には、自分でリールを巻かないと魚と戦ったことになりません。機械にも頼りながら、やるべきことは自力でやるということで、今回は手巻きファイトをしました。

 長岡さんは今回の特捜のために現在マルキユーが持っている科学力を駆使して特別な餌を用意してくれました。

 初日にほぼ探索を終え、いい感触で迎えた2日目はゲストにタレントのボビー・オロゴンさんがやってきました。K―1にも出場経験がある彼は素晴らしい肉体の持ち主。今でもほぼ毎日筋トレをしていると言っていました。この400メートル超えの深さから簡単に手巻きで上げてくれることでしょう。

 気さくな彼はカメラが回っていないときでも楽しく会話をしてくれました。ナイジェリアでも幼少期は普通に虫を食べていたというほどワイルド、釣った獲物は絶対食べるのだと言い張ります。食べられるかどうか分からないサメが釣れても、食べてみようと言い出しました。

 果たして深海からのビッグヒットがあって、手巻きで引き上げ始めたボビー、途中若い学生たちの声援にブチ切れたり感謝したり、あの態度が急変するキャラそのもので楽しい収録が終わりました。

 もっと詳しくここで書きたいのですが、オンエアをお楽しみに。 (東京海洋大学客員教授)

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