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タチウオ22匹仲直り 前2回ルアーで苦戦 餌で丁寧に探り竿頭

[ 2017年9月9日 07:14 ]

やっとタチウオと仲良くなれた
Photo By スポニチ

 【釣魚居酒屋 あかり亭】今季3回目のタチウオ釣り。前2回はルアーで、今回は餌釣りに臨んだ。「タチウオとの相性が悪い」と嘆くふくだあかりが乗り込んだのは浦安・吉久。食材確保はうまいこといったのか?

 吉久・吉野昭久船長が船を向けたポイントは富津沖の水深17〜20メートルの浅場。底から10メートルぐらいの上で反応がある。餌のコノシロをキレイな長方形になるようにカットしたら、真っすぐ縫い差しをして、底からジギングの4分の1ピッチのリズムで誘いを入れると、すぐに当たりが。でも台風15号の影響で沖は劇荒れ。風に雨にウネリの3拍子で、朝からめちゃくちゃ釣りにくい。しかも釣り座はミヨシ。波で終始ドッタンバッタンで竿先がまったく安定せずに四苦八苦。誘いを小刻みに入れると当たりは頻繁にあるものの、竿がウネリで上下するから合わせのタイミングが合わず、乗ったと思ってもすっぽ抜け。

 さらに水面まで上げて抜き上げようとすると、タチウオが風で舞い上がっちゃって取り込みができない。それでも誘いの幅や速さを変えたり、食わせの止めを入れたり、丁寧に丁寧にタナを探っていくと投入ごとに当たりがある。ハリも頻繁に替えながら一匹一匹を大事に釣っていくとリズムが合ってきてコンスタントに釣れるようになった。

 イメージと“実際”が合う瞬間が多くて、かなり気持ちいい釣りが展開できました。強風と雨でまったく周りが見られず、同船した皆さんがどんな釣りをしているのか、何匹釣れているかなんて気にもしていられなかったけれど、終わってみたら22匹で竿頭。タチウオで竿頭が取れるなんて思ってもみなかったから自分でもかなり驚き。シケに慣れているからか、腕が上がったのか。どちらにせよ、今回は納得のできる釣りができて大満足。タチウオともだいぶ仲良くなれて、苦手意識が薄れました。

 この日はシケでお昼前の早上がりだったんだけれど、ナギだったらもっと釣れていたのは間違いない。ルアーよりも餌の方が向いているのかしら?

 次はこれからどんどん深場に落ちて、脂が乗ったサイズのいいタチウオとの不仲を解消したいな。

 夏のタチウオは数が釣れる。刺し身もあぶりも焼きもしたけれど、まだ余る。そんな時には保存が利いて何にでも使えるオイル煮にするのがオススメ。。

 ◎タチウオのオイル煮

 【材料】タチウオ 5匹、オリーブオイル(タチウオが漬かるぐらい)、クレイジーソルト適量、ニンニク4かけら、鷹(たか)の爪2本 黒こしょう適量

、顆粒(かりゅう)コンソメ小さじ1、ローリエ少々、ローズマリー2枚。

 (1)皮を引いたタチウオにクレイジーソルトを強めに振り、水気を飛ばしつつ味をなじませる。

 (2)タチウオの水気をキッチンペーパーで取ったら、鍋に油と一緒に全ての材料を投入して弱火で煮る。軽く火が通ったら余熱で放置して、保存容器に入れる。

 ◎タチウオのオイル煮と彩り野菜のシンプルパスタ

 【材料】パスタ100グラム、タチウオのオイル煮、アスパラガス4本、トマト1/2、シメジ1/2房、顆粒コンソメ少々、オリーブオイル少々、しょうゆ小さじ1。

 (1)フライパンにオリーブオイルをしき、一口大に切ったアスパラとシメジを炒める。

 (2)火が通ったらトマトを入れ、温めたらコンソメとパスタを入れて軽く混ぜる。

 (3)タチウオのオイル煮は崩れやすいので最後の混ぜの段階で投入。隠し味に醤油を少しだけ回しかける。

 ※タチウオのオイル煮はピザの具にしてもいいし、和風のパスタや冷製パスタにも相性がいいので、いろいろな料理にアレンジしてみてくださいね。

 ◆ふくだあかり 1981年(昭56)、茨城県生まれ。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は、月間30万アクセスの人気。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、浦安・吉久=(電)047(351)2983。出船は午前6時半。乗合料金9800円。

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