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敷居低め?夏ヒラメお披露目 船中「オデコ」ゼロ!大型もゾクゾク

[ 2017年8月26日 07:24 ]

筆者は71センチを筆頭に7匹
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】前当たりからヒットまで緊張感あふれる時間がたまらない!宮城県仙台湾のヒラメ釣りが最盛期へ突入だ。すでに90センチ(8〜8・5キロ)超も浮上。大物は今がチャンス!(スポニチAPC 菅野 順也)

 ここ10年ほどの間で数・型共に実績は急上昇。絶好の食いを見せている仙台湾のヒラメ釣り。活性が高まる夏から秋にかけては、この海域で代表釣り物のマガレイ釣りをしのぐ勢いだ。例年通りなら9月が最盛期となり、ヒラメ釣りが私の頭から離れなくなる。幸せで悩ましい時季の到来だ。

 午前5時、運搬のトラックから餌のマイワシを船に移して出船した永勝丸。「今年はマガレイの食いも続いていたので、7月半ばからヒラメ釣りを開始しました。昨年はかなり数多く釣れましたが、それに近い状態になる気配です」と遠藤学船長がにこやかにかじを握る。

 真沖に向かって航程40分で天然の根が点在するポイントへ到着。遠藤船長のゴーサインで仕掛けを投入。餌のサイズは16センチ前後で、型も数も期待できる絶妙な大きさだ。

 オモリが着底して竿を持ち上げるとすぐに反応があった。「コツ、コツ」と微弱ながら明確に伝わってきたので一呼吸待つと、「ガツン」一気に走りだした。これぞ高活性時の食い気がある補食の仕方だ。

 何度となくドラグを滑らせた後、肉厚の67センチが浮上した。

 宮城郡・早坂正志さん(61=会社員)は「ヒラメ釣りは巻き上げてきて、うっすらと姿が見えてきた瞬間が最高ですね」と大判を連続ヒット。

 東松島市・三浦喜久雄さん(51=会社員)は「最近は孫バリを付ける位置を研究しています。尾ビレに近い方だと当たりが早く来る感じですよ」と竿を大きく曲げて、研究の成果を発揮。

 以前のヒラメ釣りは当たりが少なく、オデコ覚悟の、敷居が高いものとされていた。しかし、魚の棲息数が増えたことから空振りが激減。一般的な釣り物として浸透してきた。

 納竿時間が迫り「今日はダメか?」とぼやきも出てしまっていた、名取市・郷内稔さん(62=会社役員)は「ヒラメ釣りは長い時間釣れないこともあるので、なかなか大好きにはなれないよ。その分、釣れた時のうれしさは格別だね」と、乗船した釣り客で最後のヒット。船中でオデコはゼロになった。

 生き餌使用なのでアイナメ、黒メバル、クロソイなど、ゲストも大型高級がそろった。

 なぜか仕掛けを下ろした直後に一発で食い込むパターンが続いた私。船中最大の71センチを頭に7匹釣ることができ、48センチのクロソイも追加。大満足の釣果で、今シーズンも型の良さと魚影の濃さを確認できた。

 ▼当日使用のタックル 竿=がまかつ「デルフィーノ 50―300、道糸=ヤマトヨ「PE JIGGING 8 BRAIDED」3号、仕掛け=幹糸・ヤマトヨ「フロロハリス」7号、ハリス「同」4号、親バリ=がまチヌ 7号、孫針=がま泳がせヒラメ8号。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、閖上・永勝丸=(電)090(8255)6083。午前4時集合。乗合料金1万円。

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