×

おおらか名人カワハギ8匹 キャリア35年以上・近藤さん総合V

[ 2017年8月23日 07:20 ]

総合優勝の近藤さん
Photo By スポニチ

 アサヒビールカップ2017スポニチ「小網代カワハギ釣り大会」が20日、小網代・丸十丸の3隻で開催され53人が参加した。釣れたカワハギ3匹の総重量で競われ、2号船に乗船した江東区の近藤隆美さん(63=自営業)が1032グラムで総合優勝を果たした。 (笠原 然朗)

 大会にはカワハギ名人たちが集まった。

 3号船でベテランたちに交じって奮闘していたのは西本吏佳さん(49)=鍼灸(しんきゅう)師、渋谷区。「半年前からカワハギ釣りを始めましたが、当たりがあっても掛かってくれないところが難しいです」とスタートから2時間後にうれしい最初の一匹を釣り上げた。

 水深30メートル前後を移動しながらの拾い釣り。総合優勝を果たした近藤さんは、知人から譲ってもらったという和竿を使用。「穂先を替えて、きょうが初めて…」という愛竿で、ゼロテンションから「軽くたるませて合わせる」の釣法に徹した。

 開始2時間で早くも27、26、25・5センチをそろえた。8匹の釣果のうち25センチ超が3匹。

(本業はとび職/) カワハギ釣り歴は35年以上。本業はとび職で「昔は出初め式のはしご乗りもしましたよ」。優勝をもたらした釣技も、抜群のバランス感覚のたまものかと思いきや、「むきにならず、おおらかに釣ることを心掛けました」。心技体そろった名人だった。

《ビール大好き 赤池さん受賞》「ビールが大好きなんです」。賞品のビール目当てに参加したのは、我孫子市の赤池はぎのさん(49=会社員)。「難しいところが面白い」と、カワハギにハマって4年目。宿で知り合った9人組で参加した。リールシートの20センチ先に指を2本添えて当たりに備えるソフトな釣り方が印象的。女性陣の中では1番の成績で特別賞を獲得した。(2号船)

《夫婦で参加の 増渕さん一荷》食い渋りの中で、船中唯一の一荷で釣り上げたのは小田原市の増渕和代さん(68)。大会には夫の康夫さん(68=会社員)と参加。2人で釣りをするようになって30年。「数釣りは僕だけど、大物は妻が…」とは康夫さん。(3号船)

 ▼APCの目 海に濁り潮が入って「数は無理かも…」が前日の船宿情報。確かに参加者泣かせの激渋で大苦戦の一日に。各船共に頻繁な場所替えでの拾い釣りになったが、総合優勝の近藤隆美さんは中オモリ3号、ゼロテンション。餌を吸い込む当たりを、静かに竿を立てて合わせる待ち釣りだった。数出る秋本番は目前、ファンの間にまた熱い日がやってくる。(林 悠二)

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る