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暴れん坊カワハギ4連チャン 早合わせせず食い込ませ餌取り名人攻略

[ 2017年8月22日 07:32 ]

続けざまに釣り4連チャン。良型中心に17匹釣った野口さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】千葉県館山沖のカワハギ釣りが楽しい。一番の魅力はその大きさ。ワッペンサイズは見当たらず、25センチ前後がドドドッという感じで突っ込んでいく。バラシも続出で、大型は早合わせせず食い込ませるのがコツ。それに相手は餌取り名人。餌のアサリのまめな確認を怠りなく!(スポニチAPC 山本 有道)

 釣り終わって思わず出た言葉が「あ〜、面白かった!」。数こそ伸びなかったが、存分にカワハギの引きが堪能できたからだ。出船前、館山つりセンター・くろしお丸の花輪雅一船長から「モノは大きいよ。昨日もハリスを切られたりしてバラシが多かった。大型は警戒心が強いから、早合わせせず、竿先がグッと入るまで待った方が…」。そのアドバイス通りにしたのも幸い。満足する釣りにつながった。

 カワハギは今、秋から冬のように群れが固まっていない。あちこちと各ポイントで拾っていくことになったが、最初に攻めたのは25メートルダチ。第1投から掛けた人も2、3人いて花輪船長からは「いい型だ」の声が飛ぶ。見ればいずれも24〜25センチ。私はといえば当たりはないものの上げてみれば餌がきれいに取られている。カワハギの勝ち、である。

 船の移動は早い。次のポイントで船上は盛り上がった。私にもドドッといきなり大きな当たり。リールを巻くと下へ下へと突っ込む結構な暴れ方。それも絶え間なく引く。これが夏のカワハギの魅力だ。姿を見せたのは25センチ。

 木更津市の野口真吾さん(42=会社員)は快調だった。続けざまに釣り4連チャン。「釣りは8月から3月まではカワハギだけ。釣るか、餌を取られるか。この駆け引きがたまらない。それに通うたびにノウハウの“引き出し”が増える感じです」

 この後もコンスタントに釣り17匹。

 旦那さんが釣れば奥さんも続く。君津市の平田典久さん(45=会社員)と広美さん(42)だ。釣りはいつも一緒。「仕掛けなんかを工夫して掛けた時の気分の良さ。これがいいですね」と典久さん。広美さんは「私、食べるより釣る方が好き」と奥が深いカワハギ釣りにすっかり魅せられているようだった。

 後半になって私にも24センチ、26センチが連発したりして8匹で終了。花輪船長が一人ずつ数を聞くと20〜28センチが1〜17匹。何と3人がトップで並んだ。中でも後半追い上げたのが市川市の柳澤葉子さん(48=会社経営)だ。「週に1回は必ずカワハギ釣り。仕掛けや釣り方、それに餌を大きくしたり小さくしたり…。思った通りになった時はいい気分」。その日、その時のカワハギの気持ち?を推し量る…これって“忖度(そんたく)”?

 これからグルメのお目当てであるキモもだんだんと大きくなってくる。楽しみな館山沖だ。

 ○…まだまだ暑い日が続く。水分補給はもちろんだが、餌のアサリにも気を配りたい。封を切ったらクーラーに入れ小出しにして使う。タッパーウェアは必需品だ。また、釣れたカワハギもオケに入れっぱなしにせずクーラーへ。どちらも鮮度が大切。

 ○…カワハギ仕掛けも派手になっている。集魚効果を増す「花火」などだが、この日初めてお目にかかったのがピカピカ光るライトを内蔵したオモリ。「派手な仕掛けがいい日もある」と花輪船長。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、館山つりセンター=(電)0470(27)3807。午前5時出船。乗合料金8000円(氷付き)。

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