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マグロ大フィーバー 20キロ超が続々!相模湾が熱い!

[ 2017年8月19日 11:11 ]

特大のキハダを上げた筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】「きのうは凄かったお〜、マグロが跳ねまくって誰がどんなルアー投げても食ってまっただお〜」と漁師言葉丸出しの船長が言いました。しかし、その日は跳ねさえありませんでした。

 そして「あの次の日、またマグロが跳ねてお〜。そういう日に奥山さんたち来てればな〜」。こんな言葉も飽きるほど聞きました。「きのうとあすはよく釣れる」。これはどの釣りにも共通なようです。その日に当たる運も必要ですね。

 ならば2日続けて遊漁船を仕立てて釣りに行けばそのどちらかに当たるだろうと8月上旬、マグロが釣れ盛っている相模湾に行きました。初日はルアーのみで出ましたが、仲間の1人がケガをしたので一緒に下船。残った仲間に話を聞いたら跳ねは見られたもののいつものようにオデコ。翌日は船長の勧めで餌のマイワシを仕込み、現場へ直行。

 すると先に着いていた船の釣り人のロッドが3本曲がってます。「入れ食いだよ〜。早く釣れよ!」その船長は叫んでました。

 その周りで水しぶきが上がっていました。マグロがまいたイワシを追い上げているのです。私たちもカツオ釣りのようにイワシを投げ込み、散水をしました。

 周りで跳ね始めると船の周りがマグロだらけになったんです。メジと呼ばれる小型ではありませんよ。体長1メートル、20キロを超えるサイズばかりです。

 同行の鈴木司さんがすぐにヒットさせました。山下潤さんにもヒットしましたが、フックが折れたりリーダーが切れたりてんやわんやです。いつもは優しい船長が、声を荒らげ、「マグロだお〜!」って大騒ぎです。

 私も準備を開始しました。ロッドはコーラルスター8030。リールはトーナメント500S。ラインはPE4号。リーダーはサンライン「大物ハリス」20号でした。ハリはがまかつ「タマンスペシャル」18号。ハリにイワシを掛けて投入するとすぐにヒットしました。立ったまま15分ぐらいのファイトで最初の魚をゲットしたのは午前7時前でした。

 船長がイワシをまくたびに船から少し離れた場所で、ガバッ、ズバーンとマグロが跳ねるのです。

 山下さんにヒットしたのは大物だったようで、なかなか上がってきません。竿掛けも使いませんから握力がなくなってきます。

 優しかった船長の声が再び荒らげだします。「早く上げろ〜!マグロももう疲れてるよ」。山下さんと鈴木さんで交代し合いながら1時間45分かかってやっとキャッチすることができました。

 この日上がったマグロは7匹、体力があれば、もっとたくさん上がったのではないかと思います。それほどこの日のマグロフィーバーは凄かったです。

 船長も「何年ぶりかなこんなのは。餌持って行ってよかったな」と喜んでました。それほど今年の相模湾はマグロの魚影は濃いです。(東京海洋大学客員教授)

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