×

スルメのすすめ 誘いと触り見極め見事7点掛け!

[ 2017年8月16日 10:05 ]

近藤さんは船上干し派。7匹掛けに笑顔
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】“夏イカ”スルメが相模湾で釣れている。風物詩にもなっている船上干しがよく似合う。潮が澄むこれからが腕の見せどころ。誘いと“触り”を確実にモノにして攻略しよう。(スポニチAPC 永井 裕策)

 「台風の後だけに、少し潮が濁って調子を落としましたが順調に乗ってきましたよ」と話すのは、腰越・飯岡丸の三浦徳人船長。

 スルメイカも今が成長期。大型化するにつれてズッシリとした重みと引きは最高潮になる。

 潮が真夏の澄み潮になるとイカも普通にやっていてもなかなか乗せられない。誘いと触りを見極め、落とし込みの微妙な当たりなどを取って乗せていくのが数を伸ばす鍵となる。スルメイカは目が良いと言われている。しかしひとたびパターンがハマれば大型の多点掛けが楽しめる。

 飯岡丸は午前6時に出船。腰越沖〜城ケ島沖の110〜180メートル前後を攻めている。

 ポイント到着後はイカの移動が速いようでなかなかいい反応に当たらなく船長も移動を繰り返し探す。

 船中で数人が群れに間に合ったようでイカの重量感を楽しんで巻いている。良い人で3匹掛けで、イカの移動が速いのか、2投目は乗ってこない。移動後の投入後にポツリポツリと拾い釣りをしながら城ケ島沖に移動。

 朝方雨だったが、空を見上げると、薄日が差していた。雨も上がり、移動の合間に早速、船上干し作りを始めた釣り人もいる。開いたイカに竹串を刺し、船に張られたロープにぶら下げて干すのだ。

 城ケ島沖のポイントに移動すると、僚船が何隻か集まっていた。乗り始めたようだ。移動するとすぐに投入の合図。1投目からオモリが底に着いてすぐに乗る。途中で止める群れもあり、3匹掛け、4匹掛けと良いムード。ベテランの直結仕掛けの釣り人は7〜8匹掛けを見せてくれる釣り人もいた。この流しで7匹乗せたビギナーもいた。

 右舷ミヨシでは、鎌倉市の近藤謙さん(55=自営業)は「後半晴れ間も見えて、乗りも良くなり、大好きな船上干しもできたし帰って楽しみです」と直結仕掛けで7点掛けを見せてくれた。

 右舷トモでは、あきる野市の市川克巳さん(45=自営業)は、イカ釣り3回目。「船上干しより沖漬けがうまくてイカ釣りにハマりました」と、タレに漬けて帰った。

 ◆永井の理論◆

 スルメイカは目が良いので澄んだ潮の中ではプラヅノを見切ってしまう。傷がついていたり、サビついていたり、使い過ぎて光が薄れているもの、墨やゴミなどがついている物は乗りが悪い。仕掛けにも注意を払って攻略したい。

 使用するプラヅノは18センチだが、小型が多いときは14センチを使うこともある。色はブルー、ケイムラなど薄い色を主体にセレクトする。乗りが悪くなったら新品を使うのが好ましい。

 盛夏のスルメイカは、ブランコ仕掛けや直結仕掛けでも、誘って、当たりを見て、合わせて掛けるという釣り方が主流になる。

 当日、よく乗せている人を見ていると、宙層に浮いているときは、船長の指示ダナの上で止めて、落とし込みでイカの触りを見ている。触りがあったら誘って掛けていた。

 誘って当たりがないときは、20〜30メートル巻いては、落とす巻き落としを小まめにやっていた。

 底周辺を回遊しているときには、2〜3回シャクっては、ストーンと落として、底中心を攻めていた。

 移動後の投入は大事。投入している最中に途中で触りが感じたら止めて、その付近を誘う。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、腰越・飯岡丸=(電)0467(31)1560。出船は午前6時。乗合料金9500円(氷付き)。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る