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キスのコツ 静かに投入、ゆっくりさびく

[ 2017年8月13日 07:43 ]

向原さんに良型ヒット(稲取港堤で)
Photo By スポニチ

 【特選投げポイント】8月に入ってからも台風5号のウネリが続いている。台風後には秋ギス(ピンギス)が顔を見せるようになる?台風の発生が多いという予想だが、どんな秋になるだろうか?静岡県伊豆半島から神奈川県湘南の各ポイントを釣り歩いた。(スポニチAPC 川上 二郎)

 台風5号のウネリが届き始めた大潮からの中潮初日、状況把握に伊豆へ。同行は小田原市の向原一男さん(65=会社員)。

 ◎西伊豆・宇久須港 午前7時前、宇久須港の最奥で釣り始める。潮止まりから下げ始めた時間だ。港内は数日来、時々降る強い雨の影響と思われる潮色に、接岸のない運搬船の停泊するあたりまで探ったが数匹のヒット。念のため港口堤も釣ってみた。一時より型が小ぶり化になっている。南西風が強まり数匹釣って9時すぎ風裏の釣り場を探して東伊豆を目指す。

 下田港内も潮色は“水潮”と言われる状況に、潮色の回復まで釣りは難しいと判断。稲取港へ。

 ◎東伊豆・稲取港

 旧赤灯提で試釣。台風余波の影響は全くない。2人だけの貸し切り状態だ。

 干潮の底からのスタート。潮の動き始めた頃、赤灯堤右の船道を探り、その後、赤灯堤中央部に近い所を探っていた。向原さんに19センチ級がヒット。その後しばらく付近で当たりが続き、ダブルヒットもあった。1時間足らずで当たりがなくなる。

 午後3時すぎに網代の小山臨海公園へ。釣り人も散歩をする人も全くなく、巻き上げ、取り込み可能な護岸上で投げる。20分後「左手方向(上多賀港方向)5色で食ったよ!」に始まり、120〜140メートル付近でほぼ入れ食い状態に。5時少し前、今日の探釣を終了した。

 ◎湘南・大磯海岸

 7月2度目の大潮の初日、遅れていた平塚海岸のキスがようやく「花水川東岸で釣れ始めた」という釣友からの知らせに出かけてみたが赤潮気味。何とか18センチを1匹釣った。そのまま大磯海岸八坂下へ。

 波、潮色は平塚海岸よりいい。潮が引き始めて2時間後。正面からの風で飛距離は出ないが午前10時半すぎ頃から20センチ級が60〜110メートル付近でポツポツヒットする。7匹釣って納竿。その10日後、午前10時頃、釣友から「15匹釣ったよ。型は20〜22センチ、そろっている」「台風のウネリはそう大きくないよ」に、10時半すぎ大磯海岸八坂下へ。若干、波足が長いので、釣り座を平常時より15メートル後退させて釣る。

 1投目は空振り。2投目5色先に仕掛けを落とし微速で引き続ける。4色半(110メートル)で強い魚信。20センチ級。続けて3匹ヒットした。正午すぎまでに5匹。しばらく当たりが途切れる。左に50メートル移動する。遠近を探る。70メートル付近でヒット。間を置いてもう1匹。7匹釣って午後1時に納竿した。

 ◆攻略法 釣れたところは潮の澄んだ波の静かな、やや水深のある所(推定5〜7メートル)。潮止まりより潮の動き始めや動いているときにヒットが多く、潮色の悪い所は避けた方がいい。オモリや仕掛けの投入時の音は気を付ける。ここがポイントと分かったときは15〜20メートル離してオモリや仕掛けを投入する。「ゆっくりサビいてポイントに引き込み待つ」がいい。どう釣るかで釣果に大きな差がでる。肝心なことは「魚を散らさない釣りをすること」だ。

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