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タチウオ仲良くしてよ〜 東京湾で13匹も“距離感”縮まらず

[ 2017年8月2日 07:12 ]

釣れないわけじゃないんだけど…もっとタチウオと仲良くなりたい
Photo By スポニチ

 【釣り姫見参!】「苦手な釣り物は?」と聞かれて「タチウオ」と答えるのが“釣り姫”こと、ふくだあかり。今夏2回目の「ルアタチ」(ルアーで狙うタチウオ)に挑戦した。釣果が上向く東京湾へ、深川・吉野屋から出船だ。

 人には相性というものがある。なんだか話がかみ合わなかったり、タイミングが合わなかったり、イラッとしたり。別に嫌いなワケじゃないんだけれど、なんだか合わない。釣りにも相性が悪い魚がいる。私にとってそれがタチウオだ。

 当たりも重さのある引きも楽しいし、食べてもおいしい。けれど、なぜか仲良くなれない。

 特に東京湾のルアタチは、幾度となく挑戦しても納得いったためしがない。先月も川崎・中山丸さんに行ってみたが、釣果は振るわなかった。なんとか仲良くなりたくて、今回は深川の吉野屋さんにお世話になってきました。

 ポイントは大貫〜富津沖の水深20〜40メートルの浅場。例のごとく浮いたり沈んだりのタチウオらしい反応が出ている。反応につける船の動きに負けないように使うジグは120グラムと、水深の割に重めをチョイスして、船長の指示ダナに合わせてジグを動かし、当たりを探る。まずはワンピッチでテンポ良く探りながら、早巻きをしてみたり、止めを入れてみたり、スローで誘ってみたりといろいろやってみると、1匹、2匹と釣れるが、どうも「コレ」というものがない。「釣った」というより「釣れた」感がいっぱいで、自分がどうやって釣ったのか分かってない。ずっと「あーでもない、こーでもない」を繰り返していると、2、3匹同じパターンで釣れるから、コレか!?なんて思うとまた釣れなくなる。

 分かろうとしているのに分からないもどかしさと、合わせられない技術のなさにイライラしてきて、時間が過ぎるのが長く感じるほど。こんなふうに思う釣りはなかなかない。

 ジグやカラーを替えつつ、なんとか拾い釣りをしていくも、時間いっぱいやり続けて今回も答えは出ず。この日の釣果は船中5〜22匹の中で13匹と、悪くはなかったけれど良くもないという結果に。

 「食べる分だけ釣ったんだ」と言い訳してみても、どうも納得いかず、仲良くなれた感覚はない。人も魚も付き合いの難しい相手はいるものだけれど、原因が分からず諦めがつかない分、魚の方が厄介かもしれない。

 今年の夏タチウオもだいぶ安定してきたようだ。大森健吾船長によると、「例年よりも数にバラつきがあったけれど、だんだん安定してきているし、コンスタントにメーターを超えるドラゴンサイズも釣れているから、今後に期待できそう」とのこと。

 私がタチウオとの相性が悪いだけで、夏のタチウオは数が釣れる釣り。東京湾のタチウオは脂が乗っていておいしいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船は午前7時。乗合料金9800円。女性・高校生7500円。中学生以下5000円。

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