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“肘叩き”の衝撃 25センチ超の特大シロギスが100匹超

[ 2017年7月27日 07:10 ]

「キスでキス」とおどける野中さん。2匹とも大きい
Photo By スポニチ

 【釣り日和】千葉県飯岡沖のシロギスが活発に釣れている。近年、まれに見る食いっぷりでトップは束(100匹)超えの日も。おまけに良型ぞろい。飯岡・隆正丸に乗り込んだ。(笠原 然朗)

?04 かつて「飯岡といえばシロギス」と言われた。数釣れることはもちろんだが、魅力はその大きさ。特大は「肘叩き」と呼ばれる。つかんだときに尾が肘を叩くぐらいの大きさ…という意味だが、25センチ超のそんな大型が多く釣れる。

 芳野幹雄船長が操る隆正丸が向かったのは港から航程25分の13メートルダチ。強風とウネリを伴う波のせいか仕掛けを下ろしても反応はない。「前日はここで連発しました」と船長。ハリス3号、オモリ20号。餌はジャリメ。海況は一日で変わる。

 大きく転進した15メートルダチ。飯岡沖の“底力”が発揮される。竿先をひったくるような当たり。「いったい何が掛かったの?」と思うほどの衝撃で上がってきたのが24センチだった。

 右舷胴の間で釣っていたのは「今年は初シロギス」と話す香取市の黒巣武雄さん(67=会社員)。軽く投げてから掛けたのは25センチ級。ハリスを持てば肘を叩くほどの大物に「刺し身か天ぷらにしますよ」。

 船下でもぽつりぽつりと釣れるが、投げて幅広く底を探った方が有利。強風下では船宿で勧められた全長75センチの短い仕掛けが絡みを防いでくれた。

 2本竿で釣っていたのは左舷ミヨシの野中義彦さん(63)。「良いポイントでは船下に仕掛けを下ろして置き竿でも釣れましたが、食い渋りのときは両方とも遠投してからサビいてから止めるなどの誘いを繰り返しました」で“2刀”を操り良型をそろえた。

 シロギス釣りの“常連客”メゴチは、午前11時の納竿までに4匹だけ。800グラムのヒラメは刺し身用としてうれしいお土産だ。

 「底荒れで食い渋ったようです。食いがよいときは1本竿でも手返し次第で100匹超も。8月いっぱいは楽しめます」と芳野船長。夏休み、“肘叩き”の衝撃を味わいに飯岡へどうぞ。 

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、飯岡・隆正丸=(電)0479(57)5432。集合午前4時。出船4時半。乗合料金は7000円(昼食付き、餌別)。

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