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涼しい月夜に涼しいムギイカ「“満月”にはご用心…渋いトップ10匹」

[ 2017年7月25日 07:22 ]

乗りが渋い中3匹掛けを見せてくれた渡辺さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】日中の暑さを避け納涼気分で楽しめるのが夜釣り。茨城県那珂湊沖ではムギイカだ。このところ釣果にムラがあり竿頭が100匹オーバーと思えば一転してやっと2桁という夜も。ホント、難しい!(スポニチAPC 山本 有道)

 釣り場へは那珂湊港から1時間ほど。夕焼け空を見上げ涼風を浴びながらの道中はクルージングといった感じ。そして思うのは、これでムギイカが釣れてくれたら最高なんだがなあ…。

 着いたのは水深120メートルのところ。パラシュートアンカーを入れ、一段とエンジン音が高まり船上に明かりがともると、が然やる気になってくる。仙昇丸・菊池寿澄船長が指示したタナは海面から60メートルまで。その間をしゃくりを入れながら探るのだ。

 出だしは良かった。隣で釣っていた土浦市の阿久津道明さん(59=団体職員)にはダブル。「釣りは気分転換に最適。夜釣りは涼しいしムギイカはおいしいから」とご満悦。

 しばらくして菊池船長が「左舷で3匹掛けだよ」と声を掛けてくれた。1匹ずつが多い中トリプルなんてうらやましい。駆けつけると結城市の渡辺貴志さん(34=農業)だった。仕掛けはプラヅノ8センチの直結。「アカムツ、ショウサイフグ…旬の魚が好き。ムギイカは昨年から始め3回目」と直結仕掛けながらバラシもなくすっかりマスターしたようだった。

 私はといえばバラシが続きやっと手にしたのは1時間ほどたってから。電動リールを早めに巻いてしゃくっていたが40メートルのところでコツッという手応え。ムギイカとはいえけっこうな引き。現れたのは30センチ近い良型。やっと我が竿にきてくれた!としばし見入ってしまった。

 その後は船中沈黙の時間。いつもは着実に数を伸ばすドラムを使った手釣りの人たちも「ダメだね。乗らない」と異口同音。菊池船長の「今日はアレだから」と指さす方向を見ればまん丸い月。かつて沼津沖でも言われたことがある。「満月の時はイカは釣れない」と。うっかりしていた。月の満ち欠けにも注意を払わないと…。

 結局、最後まで盛り上がりがなくトップはさくら市の山嶋秀明さん(44=会社員)の10匹。みんな5匹前後に終わってしまったが、釣行のあとまた100匹近く出る日も。夜のムギイカ、難しい。

 ○…水色は澄み。こんな時の仕掛けは布巻きのスッテよりプラヅノの乗りがいい…と菊池船長。また夜釣りの必携品は水中ライト。この色も大切でグリーンが一番アピールするとか。この日もほとんどの人がこれ。ポイント移動の際、暗くなった船上にグリーンのライトが点滅。ホタルが舞っているような幻想的な光景だった。

 ○…乗りが渋い中、ドラムのハンドルを回していたのは菊池船長の息子・琉晟(りゅうせい)君(8=小2)だ。剣道をやっており、先日のひたちなか市の大会では小2の部で優勝した元気者。もちろん釣りの腕も確か。早い時間に2匹釣りあとはキャビンでぐっすり。頼もしい仙昇丸の跡継ぎだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、那珂湊・仙昇丸=(電)029(262)2010。午後5時集合。料金1万2000円。

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