×

相模湾カツオ夏祭り ナブラ追いかけ東へ西へ 最大は3・2キロ

[ 2017年7月22日 07:12 ]

朝から突然やってきたバトルタイムに、全員が満足。左端が筆者。後列左から2番目が大塚さん
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】夏全開の相模湾、海の日(17日)に仲間たちと一緒に沖へ出てきました。今回は「真の健康100万人プロジェクト」を主宰する大塚慎吾さんのグループと一緒です。

 午前5時、三浦半島の長井漁港から出航。30分ほど走った時、船長がカツオのナブラを見つけました。

 群れの先に回り込んで、坂本理典さんが小型ジグを投げるとすぐにヒット、しかし外れてしまいました。

 同時に船長が散水機のスイッチを入れ、生きイワシをまきました。するとすぐに「餌を取ったよ」と船長の声。散水機のシャワーの周りにカツオが集まってきたのです。

 大塚さんら初心者餌釣り組は、泳がせ釣りを開始。ルアーのタックルそのままで、12号リーダーに餌バリはがまかつ「カン付き伊勢尼」14号。イワシを掛け放り投げました。

 イワシが元気よく泳いでいくとスピニングリールから糸が出ていきますが、そのスピードが急に速くなります。魚がイワシに食いついたからです。ベイルをオンにするといきなりギューンとヒット。

 相模湾2度目の高橋彩さんは昨年経験した小型シイラの引きとは全く違うツッコミに翻弄(ほんろう)されていました。上がってきた獲物は2キロを超えるカツオでした。

 散水機の中でカツオが跳ね始めると、「フライか、叩きやらない?」と船長が言いました。「叩き」とは、バケを使った一本釣りです。これに反応したのが最年少の平井忠さんでした。バケを落とすと入れ食いです。しかし初めてですから掛かった魚の全てをキャッチできるわけではありませんでした。

 船についた群れは大概10〜15分ぐらいで収まります。これを何回か繰り返して釣っていくわけですが、あまり釣りすぎると持って帰れません。ぜいたくな悩みです。

 3つ目の群れに遭遇した時、同行した妻の幸代はフライフィッシングでトライ。10番タックルで散水機シャワーの泡の中にキャストするといきなりヒットしましたが切られてしまいました。合わせが強すぎたのでしょう。フライでカツオが釣れるチャンスに遭遇したのは何年かぶりですから無理もありません。しかしその後、カツオを5連続でヒットさせました。ファイト中、他船から「フライで釣ってるよ」と声が聞こえてきたので「女の子だって」と妻は喜んでおりました。

 そして大塚さんの3匹目にビッグヒット。ロッドが大きく曲がります。「頑張れ、頑張れ」とみんなの声援を受け、キャッチしたのは今回最大の3・2キロでした。

 カツオの群れが沈んだ後は、マグロ探し、でも跳ねは見つからず、帰り際遭遇したシイラの群れと戯れました。そこでは釣り初体験の林静子さんが93センチという大物を仕留めました。

 「この魚おいしいの?」という質問に「ハワイだとマヒマヒステーキになります」と答えたらうれしそうにしていました。もちろんキープです。(東京海洋大学客員教授)

 ◆東京海洋大学フィッシングカレッジ 8月7日(月)午後6時半から同大学品川キャンパス、白鷹館1階で。参加費無料、予約不要。テーマは「人と魚を結ぶ魚」。講師は元同大学学長・岡本信明氏、川田洋之介氏。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る