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“夏タチウオ”激アツ115センチ!数の時季にドラゴン級

[ 2017年7月15日 07:08 ]

関西でブームの「タチテンヤ」でドラゴン級を釣り上げた藤原さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】東京湾の“夏タチウオ”が面白い。浅場で釣れるため、軽いオモリのLT(ライトタックル)で楽しめるのが魅力。型よりも数の時季だが、時にはドラゴンサイズも。今後の展開に目が離せない。(スポニチAPC 林 悠二)

 夏は数が出る。これが相場だが、まだ出ない。でも、東京湾内各地からここ連日乗合船が出て海上は大にぎわい。この日、試し釣りで出船した八景・鴨下丸(高山将彦船長)には、関西からのファンも含めて18人が竿を出した。

 この釣りの魅力は「釣れた」のではなく「釣った」にある。タナを探し出して、餌を食わせる。早合わせは餌の先を食われてバレのもと、反対に遅いとのみ込まれて鋭い歯でサックリ。つまり、当たりを自分でつくり出した後の駆け引きが面白さを醸し出すのだ。

 「タナは30〜36メートル」(船長) 第二海堡(ほ)北側の水深43メートルダチ。オモリ40号、ラインPE2号。ハリス6号×2メートル、片天ビンを介し1/0号のケン付きバリにサバの切り身餌を縫い刺して投入。右舷の隣席で早速、当たりを捉えたか竿を曲げた。船中1号を上げたのは横浜市の菅野晃さん(51=会社員)で、80センチ級のまずまずサイズ。その数分後、「今度は引きが少し弱いな」と言いながらも60センチ級を。この釣りが大好きと話す菅野さんは、シーズン中月2回ペースで対話を楽しんでいるとか。群れに当たったかこれを契機に連鎖反応?明確な当たりに合わせると80センチ、70センチが連続ヒット。周りでも各所で竿が曲がり歓声に次ぐ歓声。そんな中、左舷胴の間でドラゴン級が出た。兵庫県西宮市の遊漁船「釣人家」の藤原晴登船長(31)が上げたのが115センチ。「関西風のテンヤで狙ったけど釣れて良かった」――指7本幅の大物を手に小躍りしていた。

 当日、海上には30隻近い船団ができていた。全般的にはルアー船の方が数を伸ばしていた感じで、餌釣り主体の鴨下丸はトップ11匹が2人、菅野さん7匹、筆者6匹。

 「どこにも濃い魚影があって今後が楽しみ」と高山船長。当面は様子見で週末限定出船だが、連日出船もそう先ではなさそう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、八景・鴨下丸=(電)045(781)8410。乗合は午前7時20分出船。料金は餌付き8500円、女性・子供5000円。タチウオ乗合は東京湾各地から出船中。

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