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夏休みは公園へGO!ザリガニ ゲットだぜ!

[ 2017年7月7日 11:32 ]

田んぼ地帯で大物ゲットだぜ
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】東京には現在71カ所の「都立公園」(動・植物園や庭園は除く)があるという。その中に、これほど広大で、見事なまでに自然を残した公園が、こんな身近にあったとは。夏休み直前ガイドとして、家から片道1時間という“最近”ジジバカの旅。(スポニチAPC 若林 茂)

 ◎東京都立・野山北・六道山公園

 いきなりのQ&A。

 Q 最大の都立公園は。

 A 「野山北・六道山(やま)公園」(武蔵村山市)で約202万平方メートル(東京ドームの56倍)。ちなみに2位は水元公園(葛飾区)の約96万平方メートル。

 で、なぜ釣り面なのかって?…それは、一部でザリガニ釣りやコイ釣り、小もの釣りもできるから。

 午前9時、孫の虎玄(とらはる、小1)を伴って公園中央に近い「里山民家」の駐車場着。虫除けスプレーを塗り「田んぼは向こうの…」。最後まで聞かず、脱兎(だっと)のごとく駆け出すトラ。網や道具を両手にジィジが後を追う。

 大きな古民家を囲む水路や、その北側に広がる田んぼ地帯がザリガニ釣りのポイントだ。スルメ餌でなんとか釣り上げようと四苦八苦するジィジを尻目に、トラは最初から網ですくうのが目的だったかも。

 「入った。ドジョウ」

 「また入った!でっかいドジョウ!」

 「なんだ、お前“ドジョウすくい”うまいな」

 「だよね」

 話がかみ合うのが面白い。やがて「やった!ザリガニ。しかも2匹!」

 園内の動植物は一切採捕禁止で、ドジョウもすぐにリリース。だがザリガニは唯一の例外。ただ、外来生物のアメリカザリガニは、持ち帰っても川や池に放流しないよう、看板が出ている。

 ◎武蔵村山市立・野山北公園

 小もの釣りができるのは公園東部に食い込むように位置する「武蔵村山市立・野山北公園」の釣り池。都立公園の管理所(インフォメーションセンター)に近い赤坂駐車場に移動、ここからは山道の本格トレッキングコースを行く。クヌギやナラの大木が覆う頭上からは日本三鳴鳥の一つオオルリの美声が降りそそぐ。

 「本当だね。ピーリーリー、ポイヒーピピ、ピールリピールリ、ジュジュ!」

 トラの数少ない特技「野鳥の鳴きマネ」だ。幼稚園時代からジィジに教わってきた。

 釣り池はコイやフナが釣れる池とクチボソなどの小もの釣り池の2面で、いずれも持ち帰りは不可。トラは両方の池を掛け持ちして、バラシ、バラシ、ハリス切れ、などトラブル連発。なるべく手を出さないで1時間半、自由に遊ばせてやった。

 帰路、再度の山道はさすがのトラも足が上がらない様子。

 「ねえ、ジィジ」

 「なんだ、疲れたか」

 「ううん、今さ、ここにいるのはボクとジィジと蚊だけだよね」

 そう、トラは虫刺されアレルギー。今日はよく頑張ったよ。

 ▼行かれる方へ アクセスや催事などの問い合わせは都立野山北・六道山公園管理所=(電)042(531)2325へ。食堂・売店などは一切ない。

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