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“ルアタチ”苦闘4匹 数釣りこれから!燃えろドラゴンの道

[ 2017年7月2日 07:15 ]

良型が釣れたのだが…。“ルアタチ”は難しい
Photo By スポニチ

 【釣り姫見参!】東京湾の夏タチが開幕。まだ数釣りはいまひとつだが、1メートル超の大型も交じる。“釣り姫”こと、ふくだあかりが出掛けたのは川崎・中山丸。初期には餌より有利といわれるルアーで釣る“ルアタチ”に挑んだ。

 「“ルアタチ”は簡単だからね」とよく言われる。ルアーを落として巻いてきたら釣れる…というイメージがあるのか、何度か耳にした言葉。けれど過去に東京湾で“ルアタチ”を経験しているが、いまだにちゃんと釣れたことがない。

 ジギングの経験が不足しているわけではない。これまでシーバスはもちろん、青物やヒラメ、マダラやマダイ、オヒョウでさえもジギングで釣ってきた。タックルだって、間違ってないはず。けれどなぜかまともに釣ったことがないのがタチウオ。これといったコツもつかめないまま今まできてしまい、苦手意識もある。

 オールマイティーに釣りができるのが目標の私にとって、ホームグラウンドの東京湾でのメジャーなルアーゲームであるこの釣りをどうにか克服したい。

 中山丸の中山勝之船長=写真=が向かったのは金谷沖の水深100〜120メートル。反応はちょっと浮き気味の70〜100メートル辺りに出ているもよう。150グラム、ピンクのジグを一度底まで落としてから、当たりの出るタナを探っていく。だがその当たりが出せない。

 フォールでも巻きでも出ない。隣の人は開始早々2匹のドラゴン級をルアーで釣っているし、餌の人も釣っている。けれど私には来ない。

 そんな中、隣を盗み見ていた時にいきなりのヒット。よそ見をしていたから、どんなアクションで食ってきたのかも、タイミングも分からず、しかも合わせが弱かったのか痛恨のバラシ。その後は早巻き、スロー、フォールや止めといろいろやってみたが、パターンはまったくつかめず。

 しかも当たりが出たと思ったらラインを切られる始末で話にならない。なんとかスローで誘った後の止めで掛けることができたものの、それも続かずに、4匹で終わってしまいました。

 同船した他のお客さんはルアーで倍の釣果を出しているし、餌の方はみんなツ抜け(10匹超)をしている。手を抜いているわけじゃない。かなり真剣にやっている。でも、釣れない。

 いったい何がダメだというのだろうか。こんな難解な相手はなかなかいない。「ルアタチは簡単?」。ウソだ。私は“ルアタチ”が簡単だと思えたことはまだない。

 東京湾の“ルアタチ”はこれからがシーズン。今はまだ深場にいるけれど、これから水温が上がってくれば反応が固まり、浅場で数が釣れるようになってくる。反応も多いみたいだし、食い始めたら数釣りもできるから、これからが期待大です。

 今は深場の反応も攻めるので、重いジグの用意も忘れずに。今のドラゴンサイズは脂が乗っていて、最高の食味ですよ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、川崎・中山丸=(電)044(233)2648。出船は午前6時45分。乗合料金9800円。

 ◆ふくだあかり 1981年(昭56)、茨城県生まれ。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は月間30万アクセスの人気。著書に「初めての釣りガール スタイル&レシピ」(講談社)などがある。16年から茨城県海面利用協議会委員を務めている。

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