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水温UP吉兆19匹 解禁から1カ月 本番へ好調平均15センチ

[ 2017年6月28日 07:58 ]

奥道志川の和出村集落周辺。アユの追いはよい
Photo By スポニチ

 【2017アユ】関東地区は本格解禁から1カ月余り。有望河川の状況をリポートする。7月に入ると水温上昇に伴いアユの追いも良くなる。

 ■山梨県奥道志川

 解禁からロケットスタートを切ったのが奥道志川。今季に放流した稚アユは静岡県の内水面の物で、放流量は3300キロ。追いも良く、成育も良好で解禁から釣れ続いている。

 中でも好調なのが中流の大室指から上流部の神地集落にある道の駅周辺が特に釣れている。サイズは13〜19センチで平均15センチほどの釣りごろサイズ。

 お薦めの釣り場は、下流の両国から笹久根付近はV字峡で木々が覆い、日照が少ないためアユの成育が若干遅くなるが、7月に入れば本領を発揮し、良型が釣れだすのでキャンプ場に車を駐車して楽しむと良い。中流の大室指から大栗集落付近は、V字峡が点在するが、初心者からベテランまで楽しめる。さらに馬場集落から道の駅周辺までの釣り場は、足場がフラットで釣りやすく魚影も濃い。

 漁協では7月16日に友釣り大会を実施予定。大会エリア内の馬場集落から川原畑集落の馬橋まで成魚500キロの追加放流を予定している。

 上流部ではブッシュが張り出しているので竿は7・2〜9メートルを使い分ける。(山口 渓水)

 ▼釣況 下流部は両国屋=(電)042(787)2023。中流部は七滝荘=(電)0554(52)2107。上流部は新津商店=(電)0554(52)2011。

 ■栃木県那珂川

 那珂川をホームグラウンドとしている釣り人は「那珂川は7月の川だよ」と言うとおり、6月は水温が上がらず、釣果ははかばかしくなかったが、ここに来て好追いの兆しも。

 24日、ダイワ鮎マスターズ北関東大会が大田原市黒羽地区町裏で開催され280人が参加した。優勝した大田原市の佐藤秀幸さん(40)は、予選・決勝5時間で合わせて19匹(オトリ込み)の釣果を記録している。

 「水温が23〜24度になると天然ものが追いだしてきた。群れも散り始めたし、間もなくです。朝はゆっくり、午後いっぱいのつもりで」というのは町裏の高瀬オトリ店主、高瀬英雄さん(46)。黒羽はもとより小川周辺の釣り場にも詳しいし、今大会予選通過の実力者でもあるから、事前に様子を聞いて出かけるといい。

 ▼釣況 高瀬オトリ店=(電)0287(54)1960。

 ■鬼怒川(同) 解禁早々から冷水病が出て、中下流区の石井方面はほとんど釣りにならなかった。近く成魚放流する話もある。岡本から新幹線付近までは、ボツボツだったが一服状態。今後、水温が24〜25度に上がり、冷水病が発生しないで済めば…と願っている状態。こんな中で支流の田川が静かな人気を呼んでいる。

 例年、上流部の放流地点である横山橋下の堰(せき)が大雨で壊され、放流アユが流されてしまうのだが、今年は無事に残って15〜20センチに育っている。解禁当初は50匹、80匹という人がいたが、今は20匹前後が多い。

 24日、宇都宮市の名手、仲田邦夫さん(68)が、自宅からほど近い帝京大裏で試釣り。午後2時間で15匹かけた。

 シーズン本番を迎える。毎日、全川をひと回りしている鬼怒川漁協の看視員、荒井敏さん(68)は「解禁当初のようなことはないが、順調です。河川工事で川の模様が変わっていますが、瀬とトロ瀬が狙い目です。古アカが流れるような雨があれば一層良くなるのでは…」と話している。(スポニチAPC 太田 宗家)

 ▼釣況 鬼怒川漁協=(電)028(662)6211。

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