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1匹だけ…でもおいシイラ 食べ応えある身をピリ辛ソースで

[ 2017年6月23日 08:59 ]

なんとか釣れたけど小さい…
Photo By スポニチ

 【釣魚居酒屋 あかり亭】相模湾のシイラは、黒潮が接岸し、水温が上がってくると、湾内に入ってくるルアーターゲット。近場でデカい魚を気軽に、しかも確率よくキャスティングで釣りたい…そんな願望とわがままをかなえてくれるルアーマンの強い味方だ。引きは抜群だし、見た目も美しい。トロピカルな黄色や青、グリーンの魚体は夏を目いっぱい感じさせてくれる。

 そんなシイラを求めてお世話になったのは平塚・庄三郎丸。望月幸雄船長が最初に船を向けたのは船着き場からすぐのところ。

 いつシイラに出合っても良いように、出港前には全てタックルをセッティングしておく。シイラは障害物についていることが多い。潮目にたまるホンダワラだったり、流木だったり、相模湾に点在するパヤオを狙う。船長がポイント近くになって船をゆっくり走らせるようになったらすぐに投げられるように構えておく。自分で「ここぞ」という場所を見つけたら、すかさずキャストする。シイラはとても好奇心が強く、餌をよく探しているから反応が速い。しかも今はシーズン初期だからルアーにスレたシイラが少ないので反応が良いはず。案の定、投げたルアーには数匹の青い魚体が追いかけてくる!が、ワタシのルアーアクションとキャスト精度が低すぎて、どうも食わせられない。同船した方は、上手に誘いを入れてメーターオーバーのシイラを次々とかけるもののワタシといえば、せっかく食ってくれたシイラさえフッキングミスをする始末。餌を探してフラフラと泳ぎ回っている反応のいいシイラさえ、うまく釣りきれない。なんとか小学生のようなペンペンシイラを1匹釣ることができたからオデコは免れたけれど、かなり腕が鈍っている。

 これからこの海ではサイズアップしていくシイラはもちろんのこと、カツオやブリ、キハダゲームも始まるってのにこれじゃイカン。キャスティング練習しなくては。

 釣って楽しいシイラは、実は食べてもかなりウマい。身が大きいから食べ応えもある上に、釣りたてのうちは生でも食べられる。そんなシイラをピリッとしたタレでカンタン調理。キンキンに冷やしたビールとの相性は抜群ですよ。

 ◎シイラの刺し身ピリ辛ソースがけ

 【材料】

 シイラ、タマネギ、ニンニク、鷹の爪1本、白ネギ1/2本、サラダ油大さじ1、ゴマ油大さじ1、麺つゆ大さじ3、しょう油小さじ1、酒小さじ1。

 【調理】

 (1)シイラは3ミリぐらいのそぎ切りにする。

タマネギはスライスして水にさらして、よく水気を切る。

 (2)フライパンにサラダ油をひいて、ニンニクを炒める。香りが移ったら、刻んだネギ、輪切りにした鷹の爪を入れて、油の3倍の量の麺つゆとしょう油・酒を入れ、色が濃くなるまで煮詰めたら、ごま油をひとたらしする。

 (3)お皿にタマネギを敷き、その上にシイラを乗せて、上からあつあつのソースをかければ完成。

 ※もう少しすると餌をたっぷり食べたシイラに脂が乗ってくる。そうなるとさらにおいしく食べられます。カンタンなので釣りたてのうちにやってみてくださいね。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。出船は午前6時。乗合料金1万円。

 ◆ふくだ あかり 1981年(昭56)、茨城県生まれ。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は、月間30万アクセスの人気。著書に「初めての釣りガール スタイル&レシピ」(講談社)などがある。16年から茨城県海面利用協議会委員を務めている。

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