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空針で でかイサキ 梅雨時は30センチ当たり前! シーズン開幕

[ 2017年6月4日 07:21 ]

藤本さんにファーストヒット
Photo By スポニチ

 【ガイド】千葉県大原の幸盛丸では、お待ちかねのイサキがスタートした。気になる釣果は、連日好調をキープして、25〜35センチと良型ぞろいだ。 (国友博文)

 真子や白子を抱える、産卵前のこの時季は「梅雨イサキ」と呼ばれて、脂が乗って抜群にうまい。集合時間の4時になると、7人が集まり、鈴木正弘船長の操縦で40分ほどのポイントに向けて出船。

 大原の特徴は、ポイントの水深が浅く、カラーバリに餌を付けない空針釣法。そして、釣れる魚はとにかくデカイ!

 はるか沖合のポイントに到着すると「はい、ちょっとやってみてください。12〜13メートル」と驚きの水深が告げられる。

 釣り方は、「ビシからコマセがポロポロこぼれるイメージが大切」と船長。そして、魚が食う時間、「間」を取って当たりを待つことが必要だ。「せっかちに竿を動かしすぎても釣れませんね」と目からうろこの一言。

 コマセが効くと右舷の千葉市・藤本修さん(59=自営業)にファーストヒットだ。竿が気持ちよくお辞儀すると、開始早々に30センチ級が顔を出す。「この釣りは当たりも多いし、何と言っても小気味いい引きがたまりませんね」とニッコリ。

 黄色いFL60号のビシには、ふんわり八分目のアミコマセを入れて船長の合図を待つ。今日の目標は、餌を付けない空針釣法で一日通すこと。そして、「12〜10メートルぐらいまでやってください」とさらに水深が浅くなる。

 浅くなってもジャンボイサキは期待を裏切らない。長めの間を取りながら丁寧にしゃくって12メートルで待つと「クン!クン!」と明確な当たりが訪れる。強くてシャープな引きを何度も楽しむと、30センチ級が一番下の白いカラーバリに食い付いてきた。

 左舷トモでは、杉並区の河野修平さん(70=自営業)が本日2度目の良型トリプルだ。

 「いやね、この引きが何とも言えないんです。近所にあげても喜ばれますよ」とさすがは大ベテラン。

 デカイサキが釣りたければ、迷うことなく大原へ急ごう。これからが梅雨イサキのトップシーズンだ。

 茂原市の小林一男さん(68=会社員)の釣りはイサキとイカがメイン。「大原は型がでかいから楽しいです。この釣りは、コマセワークとタナ取りです」。仕掛けも全て自作のこだわり。ハリスは1・5号の3メートル。25センチの枝ハリスにハリはチヌ2号かムツ9号。下のハリはピンクかブルーのカラーバリで上2本が白だ。当日も自作仕掛けで当たりが連発した。

 鎌ケ谷市の永取聖治さん(52=自営業)は「梅雨の最盛期は、しとしと雨に打たれて楽しむのが好きです。居着きの40センチ級となると引きはさらに強烈です。一荷にならないで!って願っちゃいます」とこれぞ大原。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大原・幸盛丸=(電)0470(62)2267。集合時間午前4時。乗合料金1万1000円。魚資源保護のため大原には独自の規制ルールがある。仕掛けは3本バリまで。50匹までの制限で、釣りができる時間は午前5時〜11時。

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