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虎の子51・3センチ クロダイ 大橋さん「唯一の1匹」で総合V

[ 2017年5月31日 07:40 ]

大橋さんは待ちに待った大物にこの笑顔
Photo By スポニチ

 バリバス・佐渡汽船カップ2017スポニチ「佐渡島釣り大会」が28日、新潟県佐渡島全域で開催され35人が参加した。長岡市の大橋誠さん(45=建築業)が2・57キロ、51・3センチのクロダイを釣り上げ、総合優勝を果たした。 (笠原然朗)

 まさに“クロダイ祭り”だった。前日に、両津港の沖堤「一文字堤防」で試釣。総合優勝した大橋さんら釣り会「夜鷹会」のメンバー8人は、50センチ超の“年無し”も交じり、数釣りも堪能した。クーラーに入りきらない魚はリリースするほど。魚影は驚くほど濃い。

 そして大会当日も、午前4時半の渡船で大橋さんは同じメンバーとともに同所に入釣した。

 大橋さんの竿は0号5・3メートル。タナは7・5メートルをじっくり攻める。

 だが良型を連発する仲間を尻目に当たりはない。我慢の釣りに徹し、やっとヒットしたのは11時。納竿時間と決めていた正午の1時間前だった。そして唯一の一匹が優勝魚となった。

 クロダイ釣りを始めたのは34歳のとき。最初は見よう見まねで始めて、のちに「夜鷹会」に入会し腕を磨いた。なかなか釣れない“年無し”も「1年に2、3匹は…」。

 会の先輩たちを差し置いての優勝に、「諦めなかったのがよかった。感無量です」と優勝の喜びをかみしめた。

 仕事は一般住宅を手がける大工さん。休みの日曜日はクロダイを追う。優勝は自らのクロダイ歴に打ち立てる金字塔となるはずだ。

 【イシダイの部】0・15キロを釣ってイシダイの部でトップになったのは新潟市の木村毅さん(62)。水津の堤防でクロダイを狙うが不発。代わりに釣れた一匹だった。大会協賛社である佐渡汽船の役員。社内でも釣り好きとして知られているという。「月に1、2回は佐渡や新潟東港などで竿を出しています」。キャリアはだてではなかった。

【新設フラットフィッシュの部】今大会から設けられたフラットフィッシュの部で0・73キロ、47センチのマゴチを加茂湖で釣って3位に入賞したのは佐渡市の小黒環さん(23)。新潟大学の大学院生で専攻は「魚類の生態学」。普段は寮生活をしながら島内にある大学の実験室で「奄美大島にしか棲息していない絶滅危惧種、琉球アユの研究をしています」。週2回の釣りでリフレッシュ。

 ▼APCの目 西の強風でマダイの好ポイントである外海府の磯には入釣できなかった。逆に風裏となる両津港では大型のクロダイが爆釣。50センチ超の“年無し”も釣れた。“クロダイアイランド”健在の印象だ。

 ほかに加茂湖などで良型のマゴチも釣れた。魚影も濃く、魚種も豊富。釣りのメッカであることに変わりはない。 (小林純平)

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