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ヒラメやマダイの舞い踊り 食えば大物

[ 2017年5月24日 07:10 ]

7キロの超大型を上げた水上さん
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】いま新潟県直江津沖が熱いゾ!夜釣りで狙うヒラメは6キロ超の“座布団サイズ”が竿を絞ってくれる。昼のマダイは乗っ込みによる爆釣は収まったものの良型が顔を出す。(スポニチAPC 菅野 順也)

 ◆ヒラメ

 「今年は例年より早くシーズンインしました。数は多く出ませんが、食えばほとんどが大物です。4月末の初日から6・7キロが釣れていますよ」との話を兼玉武雄船長から聞いて、期待を胸に乗り込んだ謙信丸。「タナは海底から2〜3メートルです。それ以上に反応が浮いたらお知らせします」と兼玉船長のアナウンスで釣りを開始。

 生きたアジを丁寧にタナまで送り届けたら、釣り方は置き竿でOK。静かに時間は過ぎ、午後6時45分、沈んだ太陽に代わって水中灯が投入された。

 「8時ごろがゴールデンタイムだよ」と常連さんに聞いていた時間になって、私の竿が動いた。しかし穂先が海面に3度入った後、魚信が消えた。巻き上げて餌を確認するとなくなっていた。すぐにアジを付け直して投入し、5分後に今度は1発で食い込んでドラグが鳴った。静寂の釣りが一転した瞬間だ。3・6キロの肉厚なヒラメが浮上。うれしいゲスト72センチのスズキも追加。

 続いて「この船がヒラメ釣りに出るなら必ず乗船している」という上越市・水上正人さん(57)は「自己ベストは12キロです。活性が高くて魚が大きい時は、どんどんタナを上げるのがコツですよ」と、7キロを釣り上げてもまだまだ余裕の表情。

 「毎年欠かさずこの時季通っています」という、南魚沼市・上村守さん(62=会社員)は「掛かったら急に引き込んで驚きましたよ」と3・3キロの手応えを楽しんでいた。

 毎年の恒例イベント、乗っ込みのヒラメ釣り。今年も特大級を確認できた。

 ◆マダイ 

 5月初めに乗っ込みに入って1週間、連日爆釣が続いた。現在も日ムラはあるものの3〜5キロクラスが浮上している。

 兼玉船長によれば「ここ数年、乗っ込みの時季に変化があるようです。突然スイッチが入って再燃するから気が抜けませんよ」とのこと。「魚の王様」マダイのご機嫌はいかに?と、午前5時出船。航程30分で魚礁が点在するポイントへ到着。

 「水深は68メートルです。コマセカゴを45メートルでいったん停止してコマセを振りながら40メートルのタナで釣ってください」と、兼玉船長のアナウンスで釣りを開始。

 付け餌のオキアミの戻りを見ながら、魚探に映る反応と仕掛けの間を兼玉船長が調整。釣り人は同じ要領で打ち返しの間を調整する。3度目の流しで、2匹の中型マダイが釣れた。

 前橋市・宮下忠之さん(59=建築業)は「マダイ釣りはいつ大きいのがくるか分からない期待感がいいね」と本命に続いてワラサも追加。「水温が上がり切らないうちはゆっくりな誘い」を心掛けていた私にも小型ながらマダイがヒット。

 自動車のブレーキを造る会社に30年勤めたという上越市・藤田克彦さん(64)は「仕事を引退してからは釣りざんまいです。マダイは浮いてきて姿を確認した瞬間がたまらないですね」と釣りにはブレーキが利かない様子。

 残念ながら釣行当日は小・中型の顔しか見ることができなかった。しかし海底からコマセに突っ込む大型の反応が何度も見られた。再燃の期待ありだ。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、直江津・えびすや釣具店(謙信丸)=(電)025(543)8316。ヒラメ・マダイ船とも出船時間は要確認。乗合料金はヒラメ船9000円(6時間便)、マダイ船1万1000円(8時間便)。

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