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釣り人は鳥にも優しく!山梨県で恒例ボランティア テグスなど拾う

[ 2017年5月22日 08:03 ]

テグスなどを分類&集計
Photo By スポニチ

 【釣りバッカ天国】釣り人としての罪滅ぼし?…バードウイーク(愛鳥週間)にちなんだ恒例「テグス拾いの会」に今年も参加した。NPO法人バーブレスフック普及協会が日本鳥類保護連盟と連携した「協働事業」の一環で、清掃場所は山梨県小菅村の小菅トラウトガーデン。釣りバッカ野郎たちの汗と涙のボランティアぶりをリポート。 (スポニチAPC 若林茂)

 天気に合わせたような進行だった。釣り場の定休日(木曜)ということで設定した18日の予報は「大気が不安定、午後は各地で雷雨」と厳しかった。午前9時、小菅トラウトガーデンに集合したのはバーブレスフック普及協会の有志ら11人。分担エリアを決め、まずは正午までの予定で清掃を開始した。

 管理釣り場を対象としたのは今回が初めて。池の南側、木の枝から垂れ下がったフライ付きのテグスは小鳥が誤飲すれば大惨事。同普及協会の吉田俊彦代表理事は高枝バサミを手に、それこそ“ウの目、タカの目”だ。潮干狩り用のクマデを使う会員の「取り放題や!」は悪い冗談。万年副代表の筆者は取材を理由に「見て見ぬふり」も、会場選定の責任もあって終始ヒヤヒヤだった。

 今回は釣具メーカー・サイドからの初参加もあった。(株)モーリスの岡田祐一郎・営業企画部員で、なんと虫メガネでバリバス製品を発見したのか「よく売れるはずです」は悲しくも素直な感想。

 正午前、収集した多くのテグスやフライ、ルアー、連結具などを鳥類保護連盟に報告するために分類し集計。このときを待っていたように降りだした雨の中、今年の“戦利品”を前にして記念撮影してイベントを終了した。

 クラブハウスでのランチタイム中はザーザー、ゴロゴロの大雷雨も、1時間でぴたりとやんで、見る見る満天の青空に。

 魚影の濃さは日本一と定評のポンドで、ご褒美のフリー・フィッシングに興じる釣りバッカの面々。どの顔も「行いがイイから…」と輝いていた。

 ▼釣況 小菅トラウトガーデン=(電)0428(78)0188。1日券4300円、半日券3300円。木曜定休。

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