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美しいメバルやカサゴ捕まえて 鮮度と動きのアピール大切に

[ 2017年5月19日 11:32 ]

カサゴを手にする関谷さん。後方は村杉さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】陽気が良くなって夜釣りがイチ推し。東京湾で黒メバル、カサゴが順調な食いを見せている。土・日曜日と祝日限定だが、正味3時間ほどながら釣果はまずまず。効率良く楽しむためには→その方法は? (スポニチAPC・林悠二)

 週末、そして短時間の半夜釣り。10メートル以内の浅場で手軽に楽しめるのも魅力。横浜・新山下の渡辺釣船店、第7神功丸(杉村裕二船長)では、この日2組のカップルを交え10人が竿を出した。ポイントは航程20分の横浜沖岸壁周り。胴突3本バリ、オモリ15号。レンタル竿もあるが、筆者は軟調なイワシ・メバル用の3メートルをチョイスした。

 釣り場では先行の釣り船で数人が、ポンポンと魚を取り込んでいる。本船も投入直後、早くも竿先を絞り込む小気味いい魚信。餌待ちだったかいきなりスイッチオン!

 東京湾ではここ数年、夜釣りの主力はカサゴ。黒メバルは数匹が相場で、この第1号もそれかと思っていたら24センチの立派なメバルにびっくり。

 船中が活気づいてきたのは日没前あたりからで快調に。

 「半年ぶりの釣行です」と話す左隣の横浜市の斎藤健太さん(31=会社員)は、カサゴの3連発。亜弥花夫人(30=同)も、出足こそ遅れたが次々と釣りだした。「煮付けと酒蒸しにしようかな」と亜弥花さんは早くも献立を考えている。

 中でもコンスタントに数を伸ばしていたのが、横浜市の関谷信吾さん(41=タグボートの船長)。3月の夜釣り開幕以来、回数を重ねてアベレージは20〜30匹。この釣りに関しての決め手を尋ねると「一番重要なのは餌付け。そして誘いだね」とか。

 船長は主に岸壁を前にして船との間を狙う格好。海底は捨て石や根で油断をすると根に潜られてしまう。仕掛けやオモリのロストもある。関谷さんは、着底後に素早く糸フケを取り、ゼロテンションで当たりを待つ。メバルは底から1〜3メートル上で掛かることがあるため、底ばかりか時折宙のタナも狙うことだ。また、フォーリングで食うことも。餌は青イソメの頭部にチョン掛け。鮮度と動きのアピールが釣果につながるため、静かな誘いもテクの一つ。

 ◆効率良く楽しむには 明るい船内灯で夜間でも手元は昼間のよう。オマツリや根掛かり後の仕掛け交換も手間がかからない。ただ、短時間の釣りなので予備の仕掛けやオモリはすぐに取り出せる態勢でいると効率がアップする。餌の青イソメはカットせず1匹掛け。太めほど食いがいい。メバル、カサゴともにトゲが鋭いので、魚バサミやペンチを持参したい。

 ▼関谷さん 浅場ながらゲストも多彩。良型シーバス、クロダイの他にメジナも。ドラグを緩め、竿の弾力を大いに活用すること。強引なやりとりをするとプッチーン!

 ▼杉村裕二船長 ポイントは数多く広範囲です。どこもカサゴが多い傾向ですね。夜は潮が澄んでいる時ほどよく釣れます。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、横浜新山下・渡辺釣船店=(電)045(622)8381。出船は午後5時半。乗合は毎週土・日曜日と祝日で料金は餌付き6000円。女性・子供は半額。10月末まで出船。他に鴨居大室港などからも出船中。

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