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天然遡上に期待大 本格6・1解禁!一足お先に有望河川リポート

[ 2017年5月18日 07:08 ]

山梨県葛野川の昨年の解禁風景                  
Photo By スポニチ

 【2017アユ】アユ釣りシーズン到来!6月1日の本格解禁を前に各河川の状況をリポートする。春先は気候が不安定だったが遡上(そじょう)、各漁協による放流も順調に推移している。(山口 渓水)

 ◎桂川本・支流(山梨県)

 ここ数年、解禁時から釣果が安定している桂川本・支流だが、今季は不漁だった琵琶湖産の稚魚の入手に苦心したようだ!最初に放流した稚魚の個体は10センチ程度で平均していたが、その後の稚魚は大・小交じり、型にばらつきがあったと桂川漁協のコメント。

 しかし数は昨年よりも多く、順調に成育すればファンにも喜ばれるだろうとも話していた。

 1回目の放流魚は筆者も渓流釣りで数回、視認していて良質の魚体を確認済み。従って例年と比べて解禁時に釣れるアユも大・小交じり。

 狙いどころは、本流〜支流と広いが、サイズの点では解禁当初はあまり差はない。

 ◎酒匂川(神奈川県)

 酒匂川の天然遡上は例年より約3週間遅れの4月初旬に始まり、現在も続いている。

 天然魚の成育が良好だった昨年と比べて解禁時に釣れるアユは、酒匂川漁協の予想だと、若干小さめの10センチから大きくても17センチどまり。

 しかしもともと漁協の管理が行き届いているため、釣況を見ながら追加放流も実施。不安はない。また昨年並みに天然遡上が多いため10月14日まで友釣りが楽しめそうだ。

 やはり解禁時は、成長の早い放流魚主体で狙うのが得策。漁協の放流ポイントを中心に釣ることになる。また前半は上流部の松田・山北地区などが安定して釣れる。

 7月に入ると釣果は全体的に安定してくるはずで小田原地区も積極的に狙える。

 ◎相模川、中津川(同)

 両河川とも天然遡上は今季も活発で、昨年並みに大量にさかのぼっている。

 相模川は最上流部の小倉地区まで、中津川は才戸橋までは相当な数が遡上しているが、上流部まではあまり、達していないと相模川第一漁協、中津川漁協の話。

 大量に遡上した年は魚体の小さい魚が多い。しかしこれらも7月に入ればグンと成長する。

 よほどの出水がない限り、釣期の10月14日まで友釣りが楽しめそうである。

 両河川とも解禁時に狙うには、やはり放流を実施したポイントが中心になる。

 ◎早川(同)

 早川も昨年同様に天然遡上が活発だ!

 海沿いで温暖な地のためアユの成長も早く、解禁時から釣果が安定している。しかし解禁当初は友釣りの場合、やはり成長の早い放流魚を狙うべきなので、上・下流とも放流ポイントを中心に釣ろう。

 ◎稲生沢川、仁科川(静岡県)

 今季もダークホースはこの2河川。遡上物のアユは型が良く、最上流部まで達している。特に稲生沢川は稚魚放流実施前の5月の連休すぎにはすでにオトリに引けそうな魚体も上流部で確認できたと稲生沢川漁協。

 仁科川も同様に天然遡上魚の型も良好と仁科川漁協では太鼓判を押している。

 両河川は解禁時、下流部から上流部までまんべんなく釣れる。楽しみだ。

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