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海の宝アカムツ ザクザク10匹 55センチ級ズドン!

[ 2017年5月16日 07:31 ]

55センチ。見事な大型アカムツを釣った篠田さん 
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】アカムツ乱舞!茨城県神栖市の波崎沖だ。連日竿頭が2桁釣果。型も50センチオーバーが続出している。ゆっくり誘いを繰り返せば“ドン”。あとは小気味よい引きで釣趣は満点。訪れた日も皆さん笑顔でした。(スポニチAPC 山本有道)

 アカムツといえば“超”がつく高級魚。何よりおいしい。白身でありながら脂が乗り舌鼓を打つこと間違いなし。テニスの錦織圭選手に全米準優勝したあと「食べたい!」といわせたほどだ。釣っても面白い。引きがよく、赤い魚体が現れた時はちょっとした感動すら覚える。

 「釣りたい!」。14人の釣り人たちの思いを乗せて波崎・はまなす丸が目指したのは水深250メートルのポイント。着いた途端、順調なスタートとなった。餌のホタルイカ、それにサバの切り身を底に届ければ第1投から当たりに恵まれた人が2、3人。いずれも40センチ級で型がいい。私の竿も曲がった。だが引きがよすぎる。アカムツなら上品なのに…。案の定サメだった。しばらくしてまたいい当たり。これは2キロはありそうなメダイ。

 「ちょっといい型だね」。堀田正巳船長が指さす方を見れば八王子市の伊藤啓さん(81)が50センチオーバーを手にしている。15年前に新潟・佐渡島にゴルフに行き、イカ釣りもしたが「その味が忘れられなくなり、以来海釣りが好きに…。アカムツはドキドキ感がたまらない」。ゴルフより釣りにはまり込んだとか。

(果報は置き竿で/) 牛久市の中根明男さん(65=自営業)は快調。深場の釣りが得意で水深1000メートルを攻めるベニアコウに凝っている。今回は釣れているアカムツだったが、他の人が1匹ずつに対して3回も2匹掛け。それも1度は45センチクラスの良型ダブル。「1匹掛かれば少し待つんです。以前は3本バリにパーフェクトもありましたよ」。サケの皮を持参。これもよかったらしい。30センチ級の小型は干物にするそうで「アカムツの開きなんてぜいたくですね」と計10匹釣りご満悦だった。

 釣れている人を横目に私にはせっかく掛かってもオマツリでいなくなったり、上げてくる途中でバラシたり。だが粘ってみるもの。サメやメダイとは違った引きが訪れた。時々激しく竿を叩くのは紛れもなくアカムツ。ようやく手にしたのは33センチ。間を置かず今度はサイズアップの38センチ。

 そんな時「オーっ、デカい!」という声。駆けつけると練馬区の篠田守さん(64=自営業)が、この日最大、55センチを釣っていた。「底でオモリを寝かせて待っているとヒット」。「果報は置き竿で待て」のスタイルだった。

 釣果は午前10時半の早上がりで30〜55センチが1〜10匹。魚影が濃くこれからも期待が持てる波崎沖だ。

 ◆2本で底狙い

 仕掛けは2本バリ。サバやサメが気になる時は1本バリで十分。それに集魚灯や蛍光玉などの光り物は外した方が無難…と堀田船長。掛かれば軽く合わせてから電動リールを巻くが、スローではサメに取られることもありスピード調整がちょっと難しいところ。タナは底。けっこう起伏がありまめに底ダチを取りたい。

 ◆あぶりも絶品

 波崎でも1キロ8000円の値がつくだけに味は抜群。「刺し身」は定番だが、皮目にも脂が乗り「あぶり」も好まれる。そして背開きしての「一夜干し」。アラは昆布、酒、塩で味をつけ「潮汁」に。何に料理しても甘み、うま味が濃いアカムツだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、波崎・はまなす丸=(電)0479(44)4627。午前4時半出船。料金1万2000円。

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