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熱気ムンムン キスの季節 水温UPでやっと来た

[ 2017年5月15日 10:20 ]

向原さんにダブル(宇久須港で)
Photo By スポニチ

 【特選 投げポイント】気温の急上昇で潮温も急上昇?相模湾沿岸ではすでに19度台を観測。場所によっては底潮の温度上昇があったからか赤潮が発生。早くからキスが釣れる神奈川県西湘の海岸も低水温で遅れていたが釣果が上昇し始めた。好期インはそこまで来ている。 (スポニチAPC 川上二郎)

 駿河湾の伊豆半島沿岸に期待が持てそうな情報を得たので試釣行した。

 小潮の3日目、小田原市在住の釣友、川向幸雄さん(65)と向原一男さん(65=会社員)と釣行する。午前4時半、早川の餌店でチロリとジャリメを購入。国道1号で箱根越え。宇久須へ入る。

 クリスタルビーチは日陰の時間。宇久須港の港口で「水深のあるところを釣ろう」と、7時すぎから港口から2本目の堤防先端付近で投げる。

 対岸港口の赤灯まで約150メートルの距離。潮は下げ始めている。堤防延長方向の右80メートルに3本バリ仕掛けを投入。上バリにチロリ、中・先バリにジャリメをセットした。海底の状況を確かめようと微速でハンドル1〜2回転サビキ、10秒間の止めを入れて探る。10メートルサビいたところでゴンッという信号?

 少し待つ(30秒ぐらい)。ククッ、クンはピンギスか?もう少し大きい?次の信号で巻き上げる。15センチがヒット。川向さん、向原さんにも同型がヒットしている。水温は16度ぐらいある。30分後、150トン級の砂運搬船が入港する。(それほど多くないが、大小の船が出入りするので注意)。

 港口は砂が巻き上げられしばらく釣りストップ状態に。静まったころから濁りの少なかった右の港口提方向へ仕掛けを入れる。港口堤先端から手前に向かってブイが5、6個。その前方向への投入だ。45メートル付近で小さな当たり。14センチだ。

 小型船が2、3度通ったが次第に海は収まり潮も元に戻った。

 釣友2人も14〜16センチのヒットを繰り返している。広範囲を探った。釣れる場所は堤防手前のカケ下がり、カケ上がりと、50メートル先から船道までのカケ上がりまでの130メートル間が範囲で、運搬船の後ろから赤灯までだ。ところどころに黒っぽく目視できる1メートル前後の大きさの海草の固まりがあり、根掛かりする。

 良型も交じりダブルヒットもある。ニコニコ顔の釣友2人。各人が10匹を超えたところで「もう少し大きいのを…」の声に11時すぎ移動する。

 クリスタルビーチで各人の好みの位置で1時間少々投げた。筆者は流れの100メートル右側。川向さんはさらに50メートル右。向原さんは筆者の左30メートルで投げていたが流れを渡り、左30メートル付近で投げ、小型交じりで最大17センチを数匹釣る。川向さんと筆者も同型を3〜5匹釣った。魚の移動が速く1時間ほどで食いが落ちたので納竿した。

 【攻略法】深場から出てきたてのキスは水温の上昇があると食いが良くなるが食いが浅い(掛かりづらい)。ハリ型とサイズに注意。釣り方は日の当たる静かなやや水深のある場所(4〜7メートル)を選び、静かに釣る。当たりを感じたら仕掛けを動かさないで待つ。早朝でも釣れるが日が高くなった方が当たりは多くなる。3〜4本バリにジャリメやチロリを使うといい。今回はチロリ、ジャリメとも良かった。ジャリメとチロリのハイブリッドも効果的だった。

 ◆メモ

 餌のジャリメ、チロリは事前に準備した方がいい。現地入手は難しい。購入するなら西側からは沼津の国道414号沿線にある釣具店・カントー釣具、トージン釣具など(24時間営業店あり)。東側からは小田原早川のFBCか国府津の内田釣具店、鴨宮の宮嶋屋釣具店で入手可。駐車場、トイレ、コンビニ、自販機は近くにあるが位置を確認しておいて。クリスタルビーチ駐車場は有料。

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