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マルイカ復調 今イカんと損!

[ 2017年4月28日 07:32 ]

石塚さんは、初マルイカに「やったー」
Photo By スポニチ

 ここ数年、不調続きだったマルイカ釣りだが今シーズンは好調。葉山鐙摺・たいぞう丸で当たりを出して掛けるまでのテクニックを確かめた。(スポニチAPC 永井 裕策)

 開幕した時は乗りもよかったが、一時期釣果も落ちていたマルイカが復調。「まだ深場だが型はいいね。今が絶好調で釣れているよ。今年は反応が多いからこれからもっと楽しみだね」と山本真一郎船長。ポイントは長井沖〜城ケ島沖の水深50〜70メートル前後で常連客は60〜70匹。平均10〜20匹を記録している。

 オモリは50〜60号でベテランは小型両軸リール、ビギナーは小型電動リールを使い、微妙な当たりが分かりやすいLT竿で狙う人が多い。

 仕掛けはビギナーはブランコ式、ベテランは直ブラ、直結式。またはこれらを組み合わせたものを釣り方や状況に応じて使い分けている。スッテは近年の流行で3・5〜5センチの小型を使用している。当日、船長が攻める長井沖の水深は60メートル前後。常連客の釣り人を見ていると、仕掛けを投入して、オモリが着底したら、まずは糸フケを取ってゼロテンションで当たりを見る。このとき仕掛けを動かしてしまうと周囲のマルイカが逃げてしまうので、動かさないように。また糸フケを取っているときにも当たりがあるようだ。道糸、竿先に集中して、まずは当たりを出している。

 少しでも変化があったらそれを見逃さず、竿で軽く合わせて乗せている。

 着底後はマルイカがいる可能性が高いので、しばらく当たりがくるのを待つ。周囲で当たっているようなら5〜10メートル巻いて巻き落としをしてみる。意外とこのときに乗ることが多い。

 当たりが多くあるが掛からない場合は、叩きの動作を入れて、動かしてみる。これでジラされたマルイカがしっかりスッテを抱いて掛かることもある。

 左舷ミヨシから2番目の横須賀市・中田寛さん(49=会社役員)は、「マルイカとの駆け引きで乗せたときの勝利感がたまりません」と良型の2匹掛け。順調に数を伸ばしていた。

 好調が続いているマルイカは今からがチャンス。

 ◎永井の理論

▼スッテ 各メーカーから発売されている。マルイカ仕掛けも最近は試行錯誤して作っているのでビギナーには市販品がお薦め。

 作るなら3・5〜5センチを主体に、大型狙いなら、5〜6センチのレインボー、ケイムラ、ブルーを主体に、ピンク、グリーン、レッドヘッドを混ぜる。当日はレインボーとブルーによく乗っていた。カンナも細軸でハリ先が鋭いものを選ぶ。

 仕掛けにイカ墨が付くと当たりも遠くなるので、歯ブラシなどで墨をこまめに落とす。

▼釣り方

 最近、主流となっている基本の釣り方はオモリを着底後まずは1回軽く聞き上げる。その後、オモリを底に着けて、道糸を張りゼロテンションで当たりを出す。

 竿先に微妙な変化が出て「怪しいなぁ〜」と思ったら誘い上げるように合わせる。強い合わせは禁物。この基本をマスターすれば、平均的な釣果が望める。

 当たりがないときは、ゼロテンションのまま叩きを入れてから止めて当たりを見る。竿先を送り込んでも良い。それでも当たりがないときは、5〜10メートル巻き上げて、巻き落としをしてみる。

 マルイカが浮いているときもあるので、1メートルぐらい叩きを入れながら5メートルぐらいまで探る。

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葉山鐙摺・たいぞう丸=(電)046(875)1932。出船は午前5時。乗合料金9500円。

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