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動き始めた キスに夢チュ〜

[ 2017年4月16日 07:11 ]

小田原市の川向幸雄さんに良型ヒット
Photo By スポニチ

 【特選投げポイント】「暑さ寒さも…」のことわざも、ずれ始めたかのような陽気が続いている。海水温の上昇も相変わらず遅れている。天気が安定し、潮温が上昇すれば期待できるのだが…。投げキス釣りの本格始動はいつか?答えを求めて伊豆半島先端部の下田湾へ釣行した。(スポニチAPC 川上 二郎)

 ◎下田港新桟橋

 大潮の3日目。前日は雨のち午後晴れ間。風と波が心配される状況に、全天候型の下田湾内を試釣することに。

 午前5時すぎ、餌店の開店を待っての釣友と待ち合わせ。だいぶ明るくなってからのスタートだった。自宅付近の気温は2度。伊東港付近で4度、下田でも6度の冬に戻ったような朝だった。東伊豆は波が残り、場所を選ばないと釣りにならない状況だ。

 7時半すぎ福浦堤付近で水温チェック。12度ぐらいだ。港内も水温の上昇は遅れているようだ。期待できそうなヨット群の近くを探る。1時間ほどは全く反応がない。左手方向75メートル付近で最初の魚信。弱々しい。「小さいよ!」と、巻き上げる。12センチ。即放流。その後も当たりは遠く、潮止まり時間に冷たい北東風の避けられる好場所?へ移動することに。

 仕事が一段落した魚市場付近を探る。20メートルから150メートル付近を右、左と投げ分けながら超スロー、止め引きなど手を替え餌を替え探り続ける。昼近くまで魚信らしい当たりは無い。昼食のおにぎりを食べながら時合を待つ。

 新桟橋の市場側付け根に修理の漁船。市場中央近くにも大型漁船。埋め立て地にも漁船が2隻。その先には工事用の大型船が2隻係留されていて、埋め立て地の釣りはちょっと難しい。桟橋右はミサゴ島近くに大型の巡視船があるだけで全く空いている状態。桟橋先端にはクロダイを狙う釣り人が右側に2人、左に1人。

 修理船から桟橋先端の間は誰も来ない状態が続いていた。そこで、その空間で投げ始める。と、すぐ80メートル付近で待ちに待った魚信が。市場側で2〜3度、「付いたかな?」よりは大きい魚信。掛かっているかは判断できないので、そのままじっと待つ。小さいがハッキリとしたキスの魚信だ。

 さらに確認と追い食いを期待して待つ。ググンググッとヒットを確認。巻き上げる。18センチ超のキスだった。潮は上げに入った。風が弱まり気温は12度を超え暖かさを感じ始めた。

 ミサゴ島の小さな赤い鳥居方向150メートル付近へ仕掛けを落とし、止め・待ち・引きで魚を誘うと十数分の間はあるが強い魚信で期待に応えてくれる。20センチ超の当たりを数回楽しむ。

 午後2時前、修理の巡視船とバックアップ船が桟橋へ接岸。次回を期待して納竿とした。

 今回の釣りからの手応えは「キスは動き始めている!」。港内の水温が17度を超えるとさらに期待が持てそうだ。

 ▼メモ 駐車場、トイレ、飲食店、自販機は近くにある。餌のチロリは熱海から先では入手不可。できれば早川港付近までに購入を。小田原FBC=(電)0465(22)5278=で入手可。

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