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これが噂のハコスチ 細マッチョのイケメンはパワーも凄い

[ 2017年3月8日 05:30 ]

これが3拍子兼ね備えたうわさの“彼”ハコスチ。釣り味、食味は抜群
Photo By スポニチ

 【あかりの“管釣り”っちゃおう!】三寒四温の季節。ふくだあかりが出掛けたのは群馬県川場村の川場フィッシングプラザ。そこで出合った、噂の“彼”が「ハコスチ」。それって?

 全国にはかなりの数の「管理釣り場」「エリア」と呼ばれるものがある。竹製の竿とウキで釣る「釣り堀」とは違い、道具も釣り方もかなりマニアックで、ファンも多い。釣り人には海釣りのようにおのおのが独自のスタイルを持つ。ロッドやライン、ルアーやフックとこだわりを持って釣りに臨む。そんな人たちを満足させるために管理釣り場側はあれやこれやと工夫を凝らす。

 トラウトの数を多くしたり、大物を入れたり、放流回数を増やしたり、餌を与えるタイミングや量や時間を計算したり…。放流する魚種もさまざま。ニジマスはもちろん、大型になるドナルドソンやかっこいいブラウンやブルックトラウトなど、水や水温などに合わせて改良を重ね、交配させ、釣り場に合うように、釣り人が満足できるように日々工夫をしている。

 管理釣り場や河川、湖沼でのマス釣りが盛んな群馬県ではまた新しいトラウトが開発された。

 「ハコスチ」と呼ばれる新種だ。野性味が強いスチールヘッド系のオスと、群馬県だけが保有する飼育しやすい丈夫な“箱島系”のメスを交配させ「釣り用」のニジマスとして商標登録したもの。「ハコスチ」のデビュー戦がこのほど、川場フィッシングプラザで、お披露目試釣会として開催された。限定20人の参加しその釣り味を楽しんだ。

 この魚の特徴としてはスピード、パワー、スタミナを三拍子兼ね備え、掛かった後の引きの強さや、カジキのように水面を力強くジャンプするのはまさに「釣り用」といったところ。ワタシも早速、釣ってみたけれど、そのパワーとジャンプには驚いた。ドラグ設定がゆるければまったく上がってこない。かといってキツく締めればフックが伸びたりラインが切れる。試釣会に参加された方も慣れるまではブチブチとラインを切られてそのパワーを目の当たりにした。

 それもそのはず、釣り上げたボディーはとても筋肉質で美しく、最近はやりの“細マッチョ”で見るからにパワーがありそう。スチール系のフェースはなかなかのイケメンでほれぼれした。

 さらにこの魚、釣り用とはうたっているけれど食べてもおいしい。きれいな白身で筋肉質で締まった身はニジマスのうま味に加え、弾力と食感が強く、とても食べ応えがある。釣って楽しい食べておいしい「ハコスチ」は今後、養殖場で数を増やし、川場フィッシングプラザをはじめ、いろいろな場所で釣ることができるようになってくると思うので、エリアトラウトファンの皆さん、楽しみにしていてくださいね。

 ▼釣況 川場フィッシングプラザ(群馬県利根郡川場村萩室63)=(電)0278(52)3633。営業は午前6時から午後5時。1日券は4500円。女性・中学生以下は3500円。ほか各券種あり。釣り堀も併設。

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