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ミクロの戦い制した 初出場・石井さん お見事28匹

[ 2017年3月1日 05:30 ]

Vの石井さん
Photo By スポニチ

【スポニチ「桧原湖ワカサギ釣り大会」】

 マルキユーカップ2016スポニチ「桧原湖ワカサギ釣り大会」が26日、福島県桧原湖で開催され62人が参加。氷結と積雪で湖上に固定された温泉民宿ひばらのドーム船4隻でワカサギを狙った結果、新潟市の石井勝也さん(54=会社員)が28匹を釣って優勝した。(笠原 然朗)

◎探知機まで用意

 マルキユーが開発した生分解樹脂製の人工餌「紅雪2」の使用が大会のルール。途中、座席移動で30分のインターバルを除いて実釣4時間の熱戦だった。

 桧原湖のワカサギは、当たりが繊細で、釣趣に富んでいることでも知られる。今季は小型が多く、メダカサイズも交じる。参加選手は、小さな当たりによる竿先の変化を見逃さない集中力が試された。

◎“揺れ”にも反応

 10匹以下が大半の中、28匹の成績で優勝したのが2本竿で狙った石井さんだった。威力を発揮したのが自ら持ち込んだ魚群探知機。「反応が底から2〜6メートルに出ていたので、そこを狙い撃ちしました」と前半戦で18匹。ハリはササメバリの0・08号。「紅雪2」は、2ミリほどの大きさに切って使用した。小さな魚には、小さなハリと餌…の戦法だ。「明確な当たりはほぼゼロ。仕掛けの“揺れ”にも反応して釣りました」と“ミクロの釣り”に徹した。

 新潟東港から出船して日本海でマダイや深海釣りを楽しんでいるが、冬場の楽しみとしてワカサギ釣りを始めてまだ5年。大会出場は今回が初めて。「友人と腕を競い合ってきたおかげです」と優勝の喜びを話していた。

◎「紅雪2」好感触

 開始5分で2匹目の当たりを捉えた、郡山市・柳田是基さん(43=会社員)は餌の「紅雪2」について、「今日初めて使いました。魚が回ってくれば十分に食ってきますね。小さく誘うと反応が良いようです。仕掛けの中間にガン玉を付けて動きを出すのが私のマル秘テクニックですよ」と、さらに1匹追加。

◎ドーム船楽しく

 ドーム船で釣る「雰囲気が楽しい」とムードメーカー的存在だったのが那須塩原市の渡辺喜美子さん(43=会社員)。8匹釣ってレディース賞を獲得した。シーズン中は20〜30回は桧原湖通い。「低料金で道具もそろえられるし、ワカサギ釣りは敷居が低いところがいいですね」と話していた。

 ◎将来親子参加を

 大会前日に試し釣りをしたという、北茨城市・堀川政彦さん(36=会社員)。「小さな魚体に魅了されて毎週通っています。大会なので本気ですが、この環境なら親子でも楽しめそうですね。子供が2歳なので、近い将来に並んで釣るのが楽しみです」と1人で気合の大会モード。(スポニチAPC 菅野 順也)

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