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春が来た HOT尺上!

[ 2017年2月28日 05:30 ]

竹竿でヘラの引きを楽しんでいた伊藤さん
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】千葉県富里市の「富里の堰(せき)」。巣離れが始まり、旧ベラはカケ上がりを回遊。思惑通りの釣趣を楽しめる。新ベラはタナを上げて活発に動き回り、数釣りが望める。ゲーム性を求めるトーナメンターの期待にも応えている。(スポニチAPC 上田 観水)

 「巣離れで底狙いはカケ上がり、宙は沖の浅ダナ。小粒の餌で…」とは管理人(檀谷雅則さん=日研・浅草支部所属)のアドバイスだ。

 濃い魚影を進化し続ける釣り具と技で攻める…「ますますゲーム性が高くなりましたね」。釣り談議に花を咲かせて釣り場へ向かう。

 毎週1回は釣行する伊藤正一さん(57=山武市、会社員)は、風裏の西118番釣り座で愛竿の「至連(銘)」15尺を使いスパッ。合わせは早く、先調子の竿は魚の引きに弧を描いて釣り上げたのは尺上(30センチ以上)。

 「竹竿はヘラのスピーディーな逸走を受け止め、懐の深さは格別」と竹製ゆえのタイムロスを釣趣に変え、30匹釣り上げて「お昼で…」と納竿だ。 

 筆者も短竿(9尺)の引き味に物足らず13尺竿、「至峰(銘)」に替える。

 餌が水流で押されカケ上がりに入ると食い上げやモヤッ、チクッ。餌をくわえフワッとタナを上げてグーン。沖へ大きく引っ張ると竿は本調子、竿胴に乗り水面を滑るように玉網に収まって1時間当たり7匹へと釣果アップした。

 竿頭は桜井良夫さん(日研・川崎北支部)。東26番、12尺竿でタナ1メートル、ウドン餌を使い32キロ釣り上げた。

 数釣りを競うトーナメンターや、ヘラの動きに風流を感じる釣り人にも春を感じたヘラの動きは楽しみを提供する。

 ◆ポイント (1)東・西桟橋(釣り座1〜40番)=湧水や水通しでカケ上がりへの回遊が多い1〜20番の人気が抜群。

 20番先は13尺竿前後で底が取れる。宙釣りもお勧め。

 (2)東桟橋(釣り座87〜97番)=水深は桟橋下から徐々に最深部へ。回遊を足止めする魚影は多く長短の竿で攻め、宙・底共に段差釣りが好評。

 (3)西桟橋(釣り座100〜118番)=日当たりが良く新ベラの足止め、巣離れ期には好釣りが続き良型は多い。底・宙釣りいずれも有効。

 ◆攻略法 巣ごもりから春の陽気になるにつれヘラブナは複雑な動きをみせる。

 対応はポイントとうわずりを防ぎタナの安定が優先。コツは以下の通り。

 (1)上餌「セットアップ」=基本ブレンド=を小粒(大豆〜小豆大)でハリ付け。様子を見て調整、餌打ち回転速度でも足止めに影響するので、食い当たりに留意し、タイミングを計るのが効果的。食わせ餌はグルテン、ウドンなどがお勧め。

 (2)食わせ餌とのバランスを考え、上下の段差(間隔)を調整する。

 (3)食わせ餌だけで誘いを2〜4回かけて食欲を誘う。

 ▼釣況 管理事務所=(電)0476(92)2281。入漁料は土・日曜、祝日は2000円。平日は1500円。半日釣り、女性、小学生は1000円。休業日は第2水曜日。

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