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キンメ絶好調 3点掛け、4点掛け、40センチ級

[ 2017年2月23日 05:30 ]

長谷川さんは4匹掛けを達成
Photo By スポニチ

【ガイド】真鶴沖

 深海から訪れる明確な当たりに心が躍る。真鶴南沖のキンメダイが好調だ。今シーズンは小型が少なく、平均サイズは30センチ超えの良型。40センチ級の良型が交じることもある。数はトップで20匹前後。40匹以上釣れた日も出ている。 (藤沢市・芝 真也)

 ◎1分に1回は タナ取り直し

 国敏丸が主に狙っている南沖の水深は270〜400メートル前後。朝のまだ暗いうちは300メートル前後の浅場を攻めて、日が高くなってくると、深場を狙っていくのが一日のパターン。「投入に遅れると一回お休みになります。投入回数の少ない釣りですから、合図で投入できるように準備しておいてください」と露木正敏船長。

 仕掛けは、ムツバリ7〜10本の胴突。オモリは200号。付け餌にはサバの切り身を使い、回らないように餌の端っこセンター部分にハリをチョン掛けにして付ける。国敏丸には、船ベリにマグネットが張ってあるので、そこへ餌付けしたハリを順番に並べておく。

 投入はミヨシから行い船長の号令に合わせて順番に投入していく。自分の番が回ってきたら、慌てずにオモリを軽く投げ入れ、仕掛けが全て落ちたらリールのクラッチをフリーにして送る。フワッと糸の出が止まったら、着底のサイン。糸フケを取り去るために、一度20〜30メートル一気に巻き上げ、再び底を取ってから、指示ダナに合わせる。

 ポイントは、カケ上がったりカケ下がったりと、海底に起伏がある。水深は変化していくので、1分に1回はタナの取り直しを行い探っていく。キンメは動きのある餌によく反応するので、この動作が誘いにもなる。

 右舷ミヨシ2番に釣り座を構える相模原市の長谷川健次さん(44=会社員)は「タナを取り直したら、竿先をガタガタと揺さぶる当たりが来ました」と4点掛けにニッコリ。

 ◎初の挑戦でも 楽しめる深場

 取り込みは、ヨリを取りながら回収していく。ハリが幹糸に絡んでいたら、サルカン上部の幹糸をつかんで、ハリを引っ張るとクルクルと回ってヨリが取れる。魚が掛かっていないハリは船ベリに並べていき、魚が掛かっていたら、仕掛けから少し離して足元に置いて、仕掛けを全て回収してから魚を外すと良い。

 左舷胴の間に座る藤沢市の白石純一さん(46=会社員)はキンメ釣り初挑戦。「巻き上げの時間が他の釣りと比べて長く、途中で外れないかヒヤヒヤしました」と初物で40センチ級の良型を釣り上げ大喜び。この後、3点掛けもあって、すっかりハマったよう。

 左舷トモの相模原市・江口進さん(66=自営業)は「型が良いから、この一投で家族と食べる分は確保できました。後は、のんびり楽しみます」と良型の3点掛けに大満足の様子。

 敷居が高いと思われがちな深場の釣り。投入と取り込みに、ある程度の慣れは必要だが、それほど難しくはない。国敏丸ではレンタルタックルも用意してあるので、一度挑戦していただきたい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、真鶴・国敏丸=(電)0465(68)2800。午前5時出船。乗合料金1万円(付け餌、氷付き)。

 ◎サバ釣って餌に

 ○…キンメ釣りでは、付け餌をいろいろ持ち込んで試すのが面白い。船宿で配られるのは、サバの切り身。この他に、イカの切り身を赤や緑、青く染めたものや、サンマ、アナゴの切り身、カツオの腹身、サケ皮などが使われる。もしサバが釣れたら最高の餌になる。三枚におろして、皮に身が薄く残るようにそぎ取り、幅1センチ長さ7センチほどに切って使う。新鮮な餌はやはり食いが良い。持ち帰りたい気持ちを抑えて餌にしましょう。

 ◎別船ではイナダ

 ○…別船イナダも好調。真鶴沖にイワシの群れが入り、それを追ってイナダも回遊中。1〜2キロ級を2時間ほどで良い人は20匹前後釣っている。サイズが良いのでクーラーが満タンになってしまい早上がりすることも珍しくない。イナダはイワシを大量に食べているので、丸々と太り、脂もノリノリでおいしい。こちらも狙い目だ。

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