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独壇場!クロダイ44センチ メタボ級乗っ込み気配で狙え「年なし」

[ 2017年2月21日 05:30 ]

付け餌を換えながら44センチの大型をはじめ、5匹釣った江口さん 
Photo By スポニチ

 【ココが一番】静岡県清水

 静岡県清水、水かかり釣りのクロダイが“乗っ込み”気配だ。型は40センチ前後が多く、腹が膨らんだメタボ。もちろん引きも強い。とはいってもまだまだ食い込みは浅く、早合わせは禁物だ。(スポニチAPC 山本 有道)

◎付け餌替え5匹

 清水では夏から秋にかけてが数釣りの季節。そして今は50センチオーバーの“年なし”も夢ではない大型が釣れる時期。そんな中で開かれたのは山本釣船店をベースにする「讃友会」(青木保会長)の2月例会。私も誘いを受け「目指せ!年なし」とゲスト参加した。

 ペアを組んだのは川崎市の江口耕史さん(54=会社員)。暇さえあれば清水でクロダイ釣りを楽しんでいる人だ。抽選で決まった「東燃」というポイントにアンカーを入れた。水深10メートルほど。江口さんによれば「ここは小型は少なく当たりがあれば大型の可能性大」とか。

 しばらくは魚を寄せるためオカラダンゴを打ち込む。1時間ほどたったころ竿先にもたれるような感じがあり合わせたところ手応え十分。リールを巻く。その分底へと突っ込んでいく。「これはボラじゃなくクロダイ。それもいい型ですよ」と竿の曲がり具合を見ていた江口さん。あと4〜5メートル。その時、2人して「あ〜っ」。外れてしまったのだ。1匹バラすとせっかく集まったクロダイも逃げてしまう…といわれる。同じ舟に乗った江口さんには申し訳ない気持ちでいっぱい。

 だがそこから江口さんの独壇場。「ボケ(スナモグリ)できましたよ」の声に竿を見れば勢いよく曲がっている。上がったのは40センチ。そのあとすぐ「今度はオキアミ」と35センチ。しばらくしてまたボケで44センチ。何とボケとオキアミで5匹!私はといえば最初のバラシがたたって20センチのカワハギ1匹。

 タイムアップとなり山本釣船店での検量。26人が参加したが食いが渋かったものの釣れなかった人はわずか。ほとんどが1〜2匹は釣っている。オケにあふれんばかりの良型9匹持ってやってきたのは副会長を務める豊橋市の間所良紀さん(63=会社員)。もちろん優勝だ。次々と現れるクロダイを見ながら山本光男船長は「これは“乗っ込み”ですね」とこれからが楽しみな様子。さあ、良型を狙いたいなら今だ。

 ◎大物賞は44.5センチ

○…44.5センチで大物賞となったのが甲府市の五味公一さん(75)だ。かつてJFTの全国チャンピオン大会で日本一になった経歴の持ち主。「潮の流れを見てオモリを調節し、ちょっとはわせ気味にしてじっくり待つ。今の時季は早合わせしないことですね」。クロダイ釣り45年で培った“引き出し”を生かして大型を釣るなどさすが!

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、清水・山本釣船店=(電)054(352)3217。午前6時半出船。料金は1人乗船1万1000円(餌込みの平均)。

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