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アジのある南房総 早い春を求めて…

[ 2017年2月10日 05:30 ]

館山の自衛隊堤防。朝は大シケも                             
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】「北の強風」の予報、無視したわけではないが、多少なめていたのは確か。予期せぬ大シケに遭遇して、さあ、どうする。千葉県南房総の早い春を求めて釣り歩く恒例・ルアーRUN&GUNの旅。(スポニチAPC 若林 茂)

 多少の覚悟はしていたが、これほどとは…。午前7時、最初のポイントと決めて来た館山・自衛隊堤防は全面が白波を被って釣りどころではない。堤防内側に係留されているヨット群のマストがヒューヒューバタバタ。温暖というイメージが強い館山湾の、こんな姿を見るなんて…。近くの釣り人といえば、大型台船の風裏でコマセ釣りの2人だけ。ところが、この人たち、餌釣りでアジが入れ食いになっているではないか。これだ!意地もプライドも捨てて、釣具店へと走ったのだった。

 外房側はきっとナギ、の予測はズバリだった。房総半島の先端・洲崎を回り、平砂浦を見通してびっくり。あろうことかベタナギである。実は「南房パラダイス」前のサーフはヒラメ釣りの得意ポイントなのだ。ぼうぜんと立ち尽くすサーファーの横で、ウエダーを持参しなかったミスにぼうぜん。気を取り直して千倉方面へ向かうと海沿いの「房総フラワーライン」は“飛砂注意”の電光板が点滅し、徐行を強いられる区間も。前夜は南風だったのか。

 初めて竿を握ったのは乙浜港。小突堤側から船道に向かってシーバスのミノーイングを30分、次いでアジング30分、ともに「手応え」のみ。ここでついに?ルアー限定を解除。元々プライドなどない、さあ、サビキ&アミコマセの出番だ。何年ぶりかの小アジ釣りは釣果の撮影中にトンビに1匹さらわれたが約1時間で7匹。これで“オデコ原稿”も回避、次は“観光”に全力投球だ。

 昼食は千倉の「浜の郷」で1日20食限定の大漁丼。開店の11時に着いたら3人並んでいた。おいしくいただいてお勘定は1404円。次はここから3キロほど、マスクメロンの「安田農園」へ。カーナビ頼りにたどり着き、温室の近くから電話をするとバイクで現れました安田正一オーナー。高卒直後の18歳からマスクメロン一筋46年のウンチクを聞く。入園&メロン4分の1個試食で600円、収穫は重さにより1個2000円から。

 帰路は白間津のお花畑でキンギョソウとストックの豪華花束を買って、土産バッチリ。そして、再度の自衛隊堤防は午後4時。なんと、朝0人だった釣り人が26人も。普段以上のにぎわいだ。

 朝イチで攻める予定だったジグ・サビキを思い切り遠投。10投ダメなら帰ろう、の2投目にバラシがあって9投目、25センチのカマスがヒット。スレだったが、正直、うれしかった。誰にも分からないだろうけど…。

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