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マルイカ30センチ 味も引きも◎ シーズン到来!気温上がれば数も伸びる

[ 2017年2月7日 05:30 ]

良型マルイカを釣った寺田さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】相模湾

 釣って面白く、食べてはおいしいマルイカ。早くも相模湾でスタートしている。当たりが小さいだけに竿先から目は離せないが、辛抱強く誘いを繰り返せば「乗った!」感激もひとしお。直結、直ブラ、ブランコ、自分に合った仕掛けで臨みたい。

 (スポニチAPC 山本 有道)

◎仕掛け選び慎重に

 マルイカ釣りが始まった、と聞いて心躍る人も多いに違いない。私もそんな一人。

 始まったばかりで水深も深そう。数も春のようにはいかないのでは…。だが繊細な乗りの合図、ずんぐりと丸みを帯びた可愛い姿、軟らかく甘味のある味、三拍子そろった魅力が上回って松輪間口港・喜平治丸へ。釣り場は城ケ島沖だ。

 持参したのは不得手な直結を避けて直ブラとブランコ仕掛け。「さてどちらにしようか」と迷ってしまった。鈴木麻毅生船長によれば「この釣りは当たりが取れないといけない。慣れない人が直結に挑んでもうまくいかず、自分に合った仕掛けを選ぶことです」とのこと。喜平治丸といえば“エロチカ”を考案した釣り宿。そのブランコ仕掛けで釣ることにした。

 水深は80メートル。だが乗りは渋いと見え、なかなか乗ってこない。隣で釣っていた横浜市の寺田伊佐夫さん(68)も「あれ、スミが付いている」と当たりを逃し残念そう。その直後だった。「来たよ」と電動リールを巻き始めた。型もいいらしく竿先が上下している。上がってきたのは30センチ近い良型。間を置かずにまた寺田さんが掛けた。これも同型。直ブラだったが浮きスッテは自作のもの。赤と緑のガス糸を巻いた7センチ。「マルイカは自分でスッテを作るのが楽しいんですよ」としてやったりの表情だった。

 ゆっくり誘い上げたり空合わせしたりしていた私にも待望の当たり。竿先がモゾモゾ。合わせると手応え十分。そう大きくはなさそうだが時々グングンと引っ張る。茶色のスッテに抱き付いていたのは25センチ級。大きな目に透き通るような身。「よくぞ我がスッテに」と感謝感激。

◎ゲーム感覚を満喫

 調子よく数を伸ばしていたのは中野区の小谷庄次さん(58=公務員)と世田谷区の斎藤慶司さん(58=公務員)だ。部署は違うが同じ役所。いつも誘い合って釣行している。小谷さんは直ブラ。「マルイカは割合浅場で釣れるし、いい時は数も。何といってもおいしいのが一番ですね」と連発もしばしば。一方の斎藤さんは直結。「叩いては止めて小さな当たりを取る。ゲーム性が高いところがたまらない」と2人ともマルイカ釣りに魅せられているようだった。

 その後私も3匹追加。この日の釣果は16〜30センチが2〜13匹。トップは小谷さん。マルイカ釣りはこれからが本番。だんだんと浅場に移り数も伸びてくる。そのころに再挑戦だ。

○…マルイカは軟らかく、刺し身、煮付け、丸焼き…と何でもおいしい。竿頭・小谷さんのお好みは「イカキムチ」。市販のキムチと輪切りしたマルイカを炒めるだけの簡単料理だが、ピリっとしてイカ好きにはこたえられない味とか。

○…「乗らなければ小まめな巻き落としと底ダナを取り直すことが大切」と鈴木船長。また時にはラインをたるませる試みも…。これらがいい誘いになるようだ。

 誘った後は必ず竿先を下にして待つ。当たりが分かり、合わせもスムーズ!

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、松輪間口港・喜平治丸=(電)046(886)1110。午前7時出船。料金9000円。オモリは直結、直ブラ50号、ブランコ60〜80号。

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