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家族愛とコイ 地元で至福時間 海外もいいけど1番は“身近な釣り” 

[ 2017年1月21日 05:30 ]

このサイズのコイがフライで釣れる。年明けに浅川で遊んだ筆者(左)と次男の尚樹さん
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】

 ◎JFGA新年会に参加

 15日にジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)の新年会に参加してきました。

 この新年会は今年で18回目。バブル絶好調のころ、今はJGFAの副会長になった丸橋英三さんらの海外の大物釣りの記事を読んで憧れ、南の島ではGT(ロウニンアジ)を、カナダや北米ではサーモンやスチールヘッドを釣りに行った私です。海外のいい場所で釣りをするといい思い出になります。かの文豪・開高健もそう言ってました。「節約してお金をためて行ってきなさい」と。その思い出は何万回もよみがえると。

 私もそういう経験を多くしましたが、家族で釣りをしてなおかつ楽しい身近な釣りがあることに気づいてからは、遠征への夢をはせることは少なくなりました。この18年間を振り返って楽しい釣りは?と自ら問うてみたら、それは地元にありました。

 ◎多摩川支流でフライ

 この年明けも家族で多摩川支流の浅川に行ってきました。コイのフライフィッシングです。本流でより大型魚を狙いたいと思いましたが、次男が「サイズが小さくても釣りやすく、家族全員が釣るためにはこちらの方が無難だ」というのでそれに従いました。

 浅川は年がら年中工事をしていて毎年というよりも2〜3カ月ごと川の流れが変わります。

 コイのいる場所の目星はついていても、そのポイントがなくなっていることもしばしばで、実際に川を歩いて魚を見つけなくてはなりません。

 魚を見つけたら細かく切ったパンをまいて誘い出します。反応したらそれをパンそっくりの、「ショックパン」というフライで釣るのです。

 通常のコイ釣りは食いつくのを待って釣る受動の釣りですが、私たちは誘い出して食いつかせる能動の釣りをします。こちらの方がよりアクティブで、攻略的な釣りが楽しめます。

 ◎願掛けリリース

 フライロッドは9フィート6番。リーダーは9フィートでティペットは1・5号。強引に引くと切れるかもしれないというドキドキ感がたまりません。

 フライリールを逆転させながらやりとりし、ランディングはラバーネットを使います。敬意を表して釣る魚を岸に引きずりあげてはいけません。感謝を込めて優しくリリースしましょう。

 この日、息子は2ヒット1キャッチ、家内は4ヒット2キャッチ、私は1キャッチ。今年も家族が安全に過ごせますように、願を掛けてリリースしました。(東京海洋大学客員教授)

 【29日開幕!伊豆大島椿祭り ミス大島&椿お待ちしてます】

 磯釣りのメッカ、伊豆大島で29日から3月26日まで第62回「椿(つばき)まつり」が開催される。今年は東京都の観光復興支援事業として3月31日まで3000円の宿泊助成。高速ジェット船は祭りの開催中は東京・熱海発着往復3000円、フェリーは2000円と格安。磯釣り師にも朗報だ。

 PRのため東京・越中島のスポーツニッポン新聞社を訪れたミス大島の高田蛍さんとミス椿の女王の殿村舞子さんは「島内で咲く椿は1450種類。お気に入りの花を探してください」と話していた。

 【ジャパンフィッシングショー2017】

 ジャパンフィッシングショー2017」(22日まで)が20日、神奈川県横浜市みなとみらいのパシフィコ横浜で20日、開幕した。

 出展は172社・団体。主催の日本釣用品工業会の島野容三会長は「日本の豊かな釣りの世界観を世界に発信したい」とコメントした。

 今年から釣種エリアにはヘラブナコーナーを追加。メインステージでは人気アングラーのトークショーなどが行われる。出展メーカー13社がオリジナルグッズを販売するのも話題。

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