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逃すなマダイ チャンスタイム 潮の変わり目に当たり出る!

[ 2016年12月16日 13:13 ]

高橋さんは3匹目
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】安定して好調が続いている剣崎沖のマダイ釣り。数釣りが期待でき一発大物も狙える。剣崎・大松丸でチャンスタイムを見極めて確実に1匹を釣ろう。  (スポニチAPC 永井裕策)

 「水温が20度前後になって、ワラサ、イナダの当たりも少なくなり、マダイも固まって数釣りも楽しめるようになりました。年末年始も期待できそうです」と話すのは大松丸のマダイ船担当、鈴木茂明船長。このところ絶好調で、1キロぐらいまでの中・小型主体に、トップ2桁の釣果を記録することもあり、オデコなしの日もある。

 またドカンと一発、大型が当たることもあるので油断は禁物だ。午前7時、船長は10分ほど走った水深50メートル前後のポイントで、「海面からビシの位置を36〜38メートルで。1メートル前後は探ってください」とアドバイスが出る。船長に確認をとると、ハリス8〜10メートルの人がいるのでそれらを考慮して指示ダナを決めているとか。

 ハリス分だけ下げてコマセを出しながらタナで待つ。早速、当たりが3人にありレギュラーサイズが上がる。船長も「反応が出ているからね。当たりのない人は小まめにやってよ。チャンスですよ〜」とアドバイス。このひと流しで上がったマダイは9匹。

 その後も途切れることなく、開始1時間で1〜2キロクラスのクロダイ2匹、マダイを3匹釣り上げている人もいた。

 しかしいつまでもこんな調子が続くはずはない。そのうち食いも落ちてくるはず。そう思っていると、今度はイナダの回遊が始まった。中にはワラサクラスもいるようでハリス切れも。この日はほかにカイワリ、イシダイ、マアジ、小型だがマハタを釣った人もいて、マダイ五目の様相。11時すぎに上げ潮へと変わって、イナダの合間にマダイも釣れ始めた。

 右舷胴の間では、横浜市の武井和夫さん(65=会社役員)の置き竿が海面に突っ込んだ。今までと違う引きを楽しんで釣り上げたのは3キロ級の良型。「誘いをかけるとイナダが来てしまうので、置き竿でじっくり狙っていました」と狙い通りにしてやったりと満足げ。

 右舷ミヨシ寄りでは町田市の高橋良成さん(42=会社員)は3匹目ですとうれしそう。

 好調が続いている剣崎沖のマダイは年末年始もお薦めだ。

 【永井の理論】

 マダイ釣りでは、潮の変わり目に当たりが出ることが多い。速い潮がたるんできた、あるいはその逆で止まった潮が動き始めた…など。上げ潮や、下げ潮時の変わり目、朝方や沖上がりなどが時合いとなりやすくチャンスタイムとなる。ここで集中して小まめにやり、確実に釣り上げよう。

 現在のところ、誘い過ぎや大きな誘いに魚はついてこない。誘うなら細かくソフトに、付け餌のオキアミがフワ〜ッと動けばいい。

 分からなければ、置き竿で、ウネリや船の揺れに任せるのも良い。

 今のマダイは、コマセの中に突っ込んで来るので、チャンスタイムには、こまめなやり返しをして、自分のコマセで釣る。

 タナ取りは、船長の指示ダナの1メートル前後は探ること。潮が動かないときは上に、潮が動いている時は下にと探りを入れる。コマセワークは、指示ダナよりハリス分下げたところで多めにまき、指示ダナの上の方はパラ〜ッと出る程度で良い。できるだけ付け餌の近くに魚を寄せるイメージで。

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、剣崎・大松丸=(電)046(886)1244。出船は午前7時。乗合料金9000円(コマセ・氷は別)。

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