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【さくらいよしえ きょうもセンベロ】店長歌声にトーンUP

東京・浅草橋の「西口やきとん」
Photo By スポニチ

 焼き“トリ”ならぬ焼き“トン”。干支(えと)にはカンケーなく昔から懐を気にしながらグラスを傾ける飲んべえの強い味方だ。2017年口開け、ライター・さくらいよしえが訪れたのは浅草橋の「西口やきとん」。もうもうと立ち上る煙の向こうに見えたものは…。

 浅草橋。闇夜の路地に漂う香ばしいもつ焼きのにおいと祭りのようなにぎわい。

 「ガツハツツクネフランスパンイチ〜!」「あいよ〜」。朝から串打ちする焼きとんは1000本。注文は「もちろん間違えます。迷子になった串は“里親”制度で誰かが引き取るっす」と胸を張るのは、若きカズヤ店長。

 善意の里親が感謝される一方、頼んだ串が永遠に来ない不運な客もいることを忘れてはならない。

 創業43年、もつ道を極めた当店には、2頭で1人前しかとれない希少な豚の舌の根元「タンモト」から、活力湧きたつレバーのボイル漬け「純レバー漬け」、唐獅子牡丹にちなんだ「赤獅子」(シシトウとハツの串刺し)などがある。「海軍並みの忙しさから金曜日の賄いはカレー」なので、「昨日のカレー」なる短冊も。飽きさせないラインアップは日参する人がいるからで、1等立ち席は、そんなツウが集う焼き場のまん前だ。

 「ウルトラガツは食べたかい」「その前にバラのしょうゆ」「待て待て、ここへ来たらレジェンドだ」と常連のおじさんらがレクチャーする。隠語は謎でもどれもこれもはずれなし。

 ふと「♪やきとんとんとん〜とんがらしぃはからいけどぉ」と歌声が。

 この店のテーマソングだ。名曲「やきとんとん」の誕生は7年前のこと。

 「レコード会社に勤めるヒデさん(当時の常連だ)が作詞家の先生とご来店になり、“カズヤ、おまえはプロの歌い手になりたいんだろう。CD出そう!”と。もともと僕は地元・福岡でビジュアル系バンドを組んでまして、結構人気があったんすよ」と意外な過去を打ち明けるカズヤ店長。

 で、文字通りとんとん拍子でメジャーデビュー。人生の転機か。「ヒデさーん、CD何枚売れたっけ?」

 「まだいっぱい余ってるぞー」

 ん?ヒデさん?

 厨房(ちゅうぼう)から顔を出したのは元レコード会社勤務、現・当店の精鋭スタッフ、ヒデさんであった。転機を迎えたのはこっちか!

 そんなやきとんの名所が結ぶビートは綿々と続き、お客さんを交えたバンド「AWGP」も絶賛活動中。うまいだけじゃない。アサクサバシ・ウエストゲート・“ポーク”へいざ。(さくらい よしえ)

 ◆西口やきとん やきとん串焼きはいずれも1本100円。都内で有数のやきとんの名店だ。立ち飲みとテーブル席がある。店長の岩田和也さん(37)は、テーマソングの「やきとんとん」のプロモーション映像に“友情出演”の俳優・佐藤蛾次郎(写真)とともに出演。YouTubeでも見ることができる。サワーなどは小(300円)、大(450円)、メガ(900円)。いずれもアルコール濃いめ。「苦茶割り」は焼酎を中国の「苦茶(くうちゃ)」で割ったもの。苦いが健康にも良い。本文中の「隠語」メニューの内容は、実際に店を訪れて確認してください。東京都台東区浅草橋4の10の2。(電)03(3864)4869。営業は月曜〜金曜日午後4時半〜11時。土曜日午後4時半〜10時。日曜日午後3〜8時。祝日休業。

[ 2017年1月13日 05:30 ]

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