フィッシングニュース(02月)
東京湾 シーバス本能刺激50匹
【服部善郎の最新タックル塾】「あまりおなかはすいていないけど、目の前に好物。思わず手を出すけど届かない。ああ、じれったい…」。こんな状態を演出できたら、活性が低い魚も釣れる。シーバスの場合も…。
釣行した日の東京湾は晴天だけど西の強風で波高2メートル。昼すぎに横浜・新山下を後にした第5神功丸(渡辺釣船店所属)の椙村祐司船長(27)が目指したシーバス・スポットは風の影響が少ない京浜運河だ。
水温10度で潮は澄み加減な上、流れも緩くシーバス釣りの条件としては厳しい。案の定、魚探がとらえた魚の群れは底に集中している。
「水深18メートル。底から5メートルの間を探って」との椙村船長の指示でアングラーたちは一斉にジグをキャスト。スピニングロッドのティップを海面に寄せて構え、小刻みにシェイクしながら1秒にハンドル2回転のペースでリーリング、7メートル上まで探って沈め直す。
活性の高い時なら、このパターンでヒットするのだが2回、3回繰り返してもノーヒット。でも隣の若林勉さん(40=横浜市、自営業)は、立て続けに3匹。
若林さんは6フィート、強いパワーのベイトタックルでラインはPE1号、太い40ポンドショックリーダーに若林さんが開発したジグ“アンチョビット”60グラムといったラインアップ。フラットなフォームで背がピンク、ボディーは凹状でシルバーのマーブルだ。
このジグを軽く10メートルほど投げ、ボトム(底)まで沈めると(1)激しくロッドを振りながら5メートルリーリング(2)一気にジグを沈める。十中八、九はこのフォール(落下)中にヒットする。ラインが途中で止まったり、揺れたり、ロッドティップがわずかに震えたり…。すべて反射的に竿を立てる。
これでお分かりのように若林さんはダンシング・ポーズを伝え、魚がこれに反応しても動きが激しくてバイトできずにイライラする。次の瞬間、ジグが魚の目の前に沈むため、反射的に飛び付くという寸法だ。
「魚との心理的な駆け引きですよ。この釣りは魚の活性が高い時なら、ただリールを巻くだけでもヒットしますが、今日のように活性が低い時は何か手を打ちませんとね。魚はいるんです。ですから、まず捕食本能を刺激し、次いでバイトするすきを人為的に作ってヒットにつなげるんです」と語りながら、若林さんは釣る手も休めず結局50匹余りキャッチ(リリース多数)した。こちらも若林スタイルでヒット、またヒット!
「今年も魚影は濃いので、これから3、4月の盛期が楽しみです」と、椙村船長の表情は明るかった。
[ 2010年02月06日 11:49]
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