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インスタ始めた安倍首相。時間確保した党首討論でテレビ映えも狙ってみては

 【小池聡の今日も手探り】「2018年いよいよInstagram始めます」――。これは安倍晋三首相が昨年12月15日に写真共有アプリ「インスタグラム」に開設した自身のページへの初投稿だ。「見栄えが良い」という意味の「インスタ映え」が若者を中心に流行、昨年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞しており、主に若い層に向けた安倍政権のアピールを狙ったものとみられる。

 年明け2週間となるので、2018年の“実績”をのぞいてみると、13日夕までに8件アップ。うち、静養先ホテル玄関での昭恵夫人とのツーショット(1日)、父・晋太郎氏の墓参り(7日)など3件は先に開設していたツイッターにも投稿。インスタオリジナルと言えるのは自宅に飾ってあるという「安倍マリオ」のフィギュア(3日)など。

 オリジナルと言えば、「♯」で始まるハッシュタグ(検索目印)。見かけないツイッターとは対照的に意識的に使われており、すべてに「♯安倍晋三」を付記。特筆すべきは「♯あべちゃん」で“登場確率”は5割。皇居、伊勢神宮、墓参などのシチュエーションではさすがに避けるなど、オンとオフを使い分けている印象だ。ほかには、元日の「♯あけおめ」、仕事始めの「♯がんばるぞ」、夜の食事風景時の「♯焼肉大好き」なども。日々の首相動静を見る限りは確かに焼き肉好きと言えそうだ。

 インスタ映えの目安となる「いいね!」の件数はおおむね2、3万台。フォロワー数はツイッターの約85万8000に対して、インスタは約10万6000だ。

 インスタでのアピールもいいが、22日には通常国会が召集されることもあり、ここはひとつ、党首討論での「テレビ映え」を狙ってほしいところ。昨年は2000年の導入後初めてゼロ開催。国会中継での論戦バトルを楽しみにしている身としては、ぜひともお願いしたいものだ。

 2012年11月、民主党の野田佳彦首相と野党だった自民党の安倍総裁(いずれも当時)による討論は名場面の1つだ。野田首相が議員定数削減を確約するならと日程を明示しての解散宣言。安倍総裁は「それ約束ですね、約束ですね」と迫った。翌月の総選挙で自民党は圧勝、安倍1強時代へとつながっていった。

 当初は週1回の開催が原則。その後、2014年に与野党で「1回45分で月1回」と合意したが、それは守られていない。首相が委員会や本会議に出席する週は開催しないというのが慣例となっている。

 政府関係者は「官邸や自民党が避けているとの批判が一部にあるが、それは違う。官邸側の人間だから言うわけではないが、総理は自分のしゃべりに自信がある。野党党首からの批判をかわすどろろか、逆に畳み掛けて負かすことができる」と指摘。さらに、本音としてこう続けた。「予算委員会などでネチネチ、ダラダラと追及されるのなら、党首討論の方がくみしやすい」。

 この点は表と裏の関係で、野党にしてみれば、委員会で「ネチネチと追及」した方が得策といった部分もある。1回45分という時間的制約がある一方、討論参加要件を満たす野党の全党首が立てば、持ち時間はごくわずかとなってしまう。

 解決策は「1回45分」からの時間拡大。自民党は首相の国会出席時間短縮をもくろんでおり、これはなかなかハードルが高い。

 委員会質疑で答弁がおぼつかない閣僚に任せておけず、助け船を出す場面が多々ある安倍首相。「国会のことは国会がお決めになること」と言わずに、自らのテレビ映えにつながるかもしれない党首討論の時間拡大へ指導力を発揮してほしいものである。その判断には野党からのものを含め多くの「いいね!」がもらえるはずだ。(編集委員)

 ◆小池 聡(こいけ・さとる)1965年、東京都生まれ。89年、スポニチ入社。文化社会部所属。趣味は釣り。10数年前にデスク業務に就いた際、日帰り釣行が厳しくなった渓流でのフライフィッシングから海のルアー釣りに転向。基本は岸から気ままにターゲットを狙う「陸(おか)っぱり」。

[ 2018年1月14日 10:30 ]

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