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ドライブスルー焼香に賛否 17日オープン長野の葬儀場で全国初の試み

 高齢者や体の不自由な人の負担を減らすため、車に乗ったまま焼香できるドライブスルーを併設した葬儀場「上田南愛昇殿」が17日、長野県上田市にオープンする。開発した地元企業によると、全国初の試み。

 参列者は受付に車を横付けし、タブレットを受け取って名前や住所を登録。香典は係員に渡し、係員からお盆に載った香炉を差し出され、車に乗ったまま焼香する。一般的な葬儀を前提にして「ドライブスルーでも参列できる」という考え。喪主ら場内の参列者は、モニターで外の様子を確認できる。

 オープンに先駆け16日に開かれた見学会には地元住民らが訪れ、ドライブスルーの受付で列をつくった。上田市の公務員小倉和大さん(30)は「参列を諦めていた方の気持ちに応えるものだと思う。喪主側も来てくれるだけでうれしいのではないか」と話した。

 上田市の建設会社、竹原重建の子会社が5年がかりで開発。竹原健二社長は「外出が困難で焼香に来ることができない高齢者は多い。負担を減らして一人でも多くの方が参列できるようにしたい」と話している。将来的には仕事などで多忙な若い世代にも普及が見込めるとしている。

 葬儀場の担当者によると、これまでに「窓越しでは不謹慎ではないか」との意見が届く一方、「祭壇が見えて焼香もできるなら車もありかな」といった前向きな声も寄せられているという。

 厚生労働省が13日発表した都道府県別の平均寿命で、長野県は男性2位、女性1位だった。日本有数の長寿県から生まれた“シニアファースト”のサービスは全国的な関心を集めそうだ。

 【多様化する葬儀サービス】

 ◆お坊さん便 法要を依頼する僧侶をインターネットを通じて手配できるサービス。お布施(価格)が明瞭で、菩提寺(ぼだいじ)とのつながりが薄い都市部などを中心に需要が増加。

 ◆お別れ会 葬儀後の新たな別れの形。ボールやバットを祭壇にあしらった「野球葬」など。遺族の気持ちの整理がついてから故人をじっくりとしのぶために行うことが多い。

 ◇火葬式 通夜・告別式など儀式は省き、火葬のみを執り行う。総額20万円を切る価格帯が人気の一因。

 ◇遺体ホテル 葬儀まで遺体を安置し、面会できる有料の専用施設。火葬場の予約が慢性的に取りづらくなってきていることから、空き待ちの“葬儀難民”が増えたことが誕生の背景にある。

[ 2017年12月17日 05:30 ]

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