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東京簡裁 電通の違法残業事件で罰金50万円の判決 過労自殺「看過できない」

 広告大手電通の違法残業事件で、労働基準法違反罪に問われた法人としての同社に東京簡裁は6日、求刑通り罰金50万円の判決を言い渡した。菊地努裁判官は「違法な長時間労働が常態化していた」と述べた。新入社員の高橋まつりさん=当時(24)=が過労自殺したことに端を発した事件は、企業の労務管理の在り方に警鐘を鳴らした。

 判決は「尊い命が奪われる結果まで生じていることは看過できない」と指摘。「労働基準監督署から是正勧告を受けたのに、労働者の増員や業務量の削減などの抜本的対策を講じず、サービス残業も横行していた」とした。

 電通の山本敏博社長は閉廷後に記者会見し「判決を厳粛に受け止め、責任の重大さを痛感している。改めて心からおわびしたい」と謝罪した。まつりさんの母幸美さん(54)は「労働者が死亡した場合の罰則が強化されるよう法改正を望む」とのコメントを出した。

 判決によると、電通は高橋さんら社員4人に労使協定(三六協定)が定めた月50時間を超え、15年10〜12月に3時間30分〜19時間23分の時間外労働をさせたとしている。

 東京労働局の過重労働撲滅特別対策班(通称・かとく)などが捜査し、電通幹部らを書類送検。検察当局は今年7月、本社の幹部3人と中部(名古屋市)、関西(大阪市)、京都(京都市)の3支社の幹部3人を起訴猶予とし、法人としての電通を略式起訴した。

 東京簡裁は書面での審理で刑を決める略式手続きは不相当だと判断、公開の正式裁判を開いた。

[ 2017年10月6日 16:22 ]

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