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小池氏 「加計」問題で自民攻撃も“豊洲決断”アキレス腱に

雨の中、集まった支持者らと笑顔で握手する小池百合子都知事
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 東京都の小池百合子知事と自民党東京都連との全面対決で注目が集まる都議選(7月2日投開票)は23日に告示される。小池氏の戦略に焦点を当て「小池劇場」の新たな“演目”とアキレス腱を探った。同氏は代表を務める地域政党「都民ファーストの会」と公明党などの支持勢力で過半数を目指す。

 告示前最後の日曜日を迎えた18日、精力的に7つの選挙区で街頭に立った小池氏。JR板橋駅前では「一部の利権団体だけを向いて尽くすことはしない」と、議会を長年主導してきた自民党を批判した。

 その時々で政局・政敵をつくり出していく「小池劇場」。次なる“演目”になりそうなのが学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画を巡る問題だ。通常国会の終了間際に文科省が「総理のご意向」などと記された文書の再調査結果を公表、政府・与党は忖度(そんたく)政治の不透明感を残したまま幕引きを図ったとの印象を与えた。小池氏周辺が描く戦略は、加計問題を引き合いに出しての都議会自民党の体質あぶり出し。「説明が不十分なままの対応を前面に出す形で攻め、“透明性があり、しがらみのない都政へ改革”と訴えていく」と明かした。

 ただし、小池陣営の実情も知る政府関係者は「安倍晋三首相への直接的な批判は原則しない方向」と言及。2020年東京五輪・パラリンピックの成功に向け、政府、東京都ともに良好な関係を保ちたいという思惑は一致。今後も首相の胸の内を忖度していくことになりそうだ。

 共同通信の最新の世論調査では、自民党の支持率は前回比8・5ポイント減の34・3%と急落。各社ともに失速している。敵失による追い風を受ける形となったが、政党名と候補者名の浸透が進んでいないのは依然として不安材料のまま。得意の空中戦の核となる街頭演説では候補者紹介に時間を割くようになっており、危機感がにじむ。

 告示直前になってアキレス腱になるか関心を集めているのが築地市場の豊洲移転問題。早ければ19日にも、豊洲へ移転し築地跡地を売却せず活用するという基本方針を表明する。「決められない知事」との批判を払拭(ふっしょく)するための演出だが、永田町関係者は「追い込まれた形の方針表明でもあり、ギャンブルだ」と指摘。「有権者を納得させられるだけの説明がなければ、自民の格好の攻撃材料になる」とみる。

 都民ファーストの会関係者は「築地活用案の見通しが甘いなどと批判してくることが想定される。知事は自身の判断の正当性を訴えてかわしていくことになるだろう」と語った。土壇場での移転決断は吉と出るのか凶と出るか――劇場の第2幕は23日に上がる。

 《鍵は2人区》都民は18日現在、民進から公認を得ていた元職と新人の6人を含め48人を公認しているほか、公明の全公認23人、東京・生活者ネットワークの公認1人、無所属12人の計36人を推薦。12人のうち11人は民進離党組で、うち9人が現職。支持勢力を合わせ過半数(64)の議席獲得を確実にするためには、公認と無所属推薦候補で45人近くの当選が必要になりそうだ。鍵になるのは2人区。都民は全15選挙区のうち11区で公認や推薦候補を2人擁立、総取りを狙う。全選挙区で計60人を公認している自民が2人立てるのは港区のみにとどまっている。今都議選の構図を象徴するのが7つある1人区で、都民と自民の公認が激突。公明はすべてで都民候補を推薦しているが、公明党関係者は「連立を組む自民との協力関係があり、支持層が10割、都民で動くわけではない」と指摘した。「都議会のドン」と言われた自民の内田茂氏が引退した千代田区は注目必至。自民党は27歳の女性新人を立て、都民は元警視総監の長男を擁立した。

[ 2017年6月19日 05:30 ]

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