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くまモン応援で広がった支援の和 風化させないため全国飛び回る

熊本県がアマゾンジャパンと協定を結んだ会見後、同社の社員食堂で蒲島知事から熊本名物太平燕を食べさせてもらうくまモン
Photo By スポニチ

 【熊本地震“連震”から1年一歩一歩】震度7を観測した熊本地震から1年を迎えた14日、多くの犠牲者が出た熊本、大分の両県では追悼式が行われ鎮魂の祈りに包まれた。現地では倒壊家屋も残り多くの支援が必要となる中、熊本復興の立役者となったのが、県PRキャラクター「くまモン」。ゆるキャラ代表格のくまモンが、被災者を喜ばすこと以外にもたらした意外な効果とは…。

 この1年間、全国各地からの支援に対し、熊本県営業部長兼しあわせ部長の「くまモン」は、県職員を通じスポニチ本紙に「ありがとまと☆」とコメントを寄せた。生産量日本一で旬を迎えた「トマト」をちゃっかり盛り込みPRするなど、カワイイ顔して“やり手”の一面をのぞかせた。

 地震や災害に見舞われた地域の支援方法には、生活必需品を送ったり募金などがあるが、熊本地震で現地生産品を買い支えることにより支援につなげる機運が高まった。そんな“善意の拡大”を呼んだのがくまモンだ。

 県によると、くまモン関連商品の昨年の年間売り上げは、少なくとも1280億円と過去最高を記録、初めて1000億円の大台を突破した15年に比べ、3割近く増加した。好調の理由は、関連グッズが復興支援に活用されたことにある。熊本県「くまモングループ」の四方田(よもだ)亨二さん(43)は「くまモンという存在がいてくれて本当によかった。やんちゃでいたずらっ子という設定なのですが、最近では神々しく見えます」と笑った。現在も国内外で引っ張りダコで、復興アピールのため1日で東京、横浜、大阪、福岡を「瞬間移動」(県職員)で回る多忙な日々を送っている。

 支援の輪が広がる一方で、課題となるのが記憶の風化だ。蒲島郁夫知事は「“熊本頑張れ”とはなかなか言い切れないけど、“くまモン頑張れ”とは言える。クッションの役割を果たしてくれている」と期待を寄せる。

 くまモンの生みの親である小山薫堂氏も「漠然と熊本を応援するよりも、くまモンを応援する方が入りやすく、支援の輪が広がったのだろう」と分析。その象徴は著名漫画家らによる「くまモン頑張れ絵」運動。普段は熊本地震のことを忘れていても、くまモン関連商品を購入すれば支援に。肩肘張らない手軽さも広がった理由だろう。

 九州新幹線全線開通に向け、熊本県PRキャラとして10年3月に誕生し、イベント後には役目を終えるはずだったくまモンは、今や熊本復興のシンボルだ。ゆるキャラグランプリ実行委員会の西秀一郎会長は「普段から熊本のために一貫して尽くしてきたからこそ、県民に愛された。県がくまモンを大切に守ってきたことを忘れてはならない」。新たな役割を背負い、くまモンの活動は今日も続く。

[ 2017年4月15日 05:30 ]

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