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シリア空爆は北への宣告“トランプは本気だ” 中国へも圧力

 トランプ米大統領は6日、シリアのアサド政権軍が北西部イドリブで化学兵器を使った空爆を行ったと断定、対抗措置としてシリア中部のシャイラト空軍基地に巡航ミサイルのトマホーク計59発を発射した。シリア内戦後、米国がアサド政権への軍事攻撃を行うのは初めて。背景には、米中首脳会談を行う中国の習近平国家主席に対し、北朝鮮の核・ミサイル開発阻止へも本気の姿勢を示す狙いがあったとの見方が広まった。

 シリアへの米軍のミサイル攻撃は、米中首脳の夕食会とほぼ同時に行われ、世界中に衝撃を与えた。

 トランプ氏は前日の5日、化学兵器の使用でアサド政権が「一線を越えた」と非難。国連安全保障理事会がシリア問題に結束して対応できない中、アサド大統領の退陣にこだわらないとしてきた従来の方針を転換、単独で攻撃に踏み切った。

 米中首脳会談に合わせたようなタイミング。米中首脳会談でのメインテーマになる北朝鮮問題に関して、米国は本気で向かうとアピールする狙いがあったとみられる。北朝鮮は5日に弾道ミサイルを発射し、6回目の核実験もちらつかせている。シリアへの攻撃を習氏の目の前で行うことで、米国内では「中国がやらないなら米国がやるぞというメッセージを送ったのでは」という見方が出た。

 トランプ氏は今月2日、英メディアのインタビューで「もし中国が北朝鮮の問題を解決しようとしないなら我々がやる」と語っていた。中国が北朝鮮への圧力を強めなければ、米国が先制攻撃をする。そんなカードを会談でちらつかせることで、中国にプレッシャーをかける思惑もあったとみられる。

 一方、米国内へのメッセージという見方もある。トランプ氏は大統領選の目玉公約の一つであった医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止に失敗。メキシコとの国境の壁も建設が先送りにされ、国の予算に建設費が含まれなかった。支持者からは、トランプ氏の政策実行力に疑問が出始めている。そんな支持者に向けて、トランプ氏はシリアへの攻撃で自分の実行力をアピール。

 米国からのけん制ともいえるシリア攻撃を受けて、習氏はどのような対応を取るのか。7日の会談に注目が集まる。

 標的となったシャイラト空軍基地は、猛毒サリンを使ったとみられる空爆を実施した軍用機の基地とされる。航空機や石油貯蔵庫、防空システムなどが標的になり、攻撃は完了した。ロシアメディアは7日、シリア軍機9機が破壊され、基地周辺に住む9人の一般市民が死亡したと伝えた。

[ 2017年4月8日 05:30 ]

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