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正男氏5秒でやられた?容疑者の女2人は美女暗殺部隊の可能性

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏(45)がマレーシアで殺害された事件で、容疑者の女2人が北朝鮮の美女暗殺部隊の精鋭である可能性が16日、浮上した。猛毒の神経剤VXが殺害に使われたという見方も出てきた。女2人は実行犯とみられており、犯行は5秒足らずだったという。マレーシア警察はこの日までに、新たに男女1人ずつを逮捕、拘束した。

 マレーシア警察は16日、インドネシア人の女、シティ・アイシャ容疑者(25)を逮捕。空港の防犯カメラの映像から割り出され、同国大使館員が面会して本人確認した。15日夜には同容疑者と交際するマレーシア人の男(26)を逮捕した。

 15日に逮捕されたベトナム旅券の女について、ベトナム外務省は旅券の真偽などを明らかにしていない。女は犯行時、英語のインターネット用語で「爆笑」を意味する「LOL」と胸に大きく書かれたTシャツとミニスカート姿だった。共同電によると、事件前に滞在先のホテルの部屋で長髪を切っていたことも判明。外見を変え、捜査をかく乱しようとした疑いがある。

 実行犯とみられる女2人の素性は謎めいたまま。韓国の聯合ニュースは脱北者の話として、20代以下の女性だけで構成された「牡丹の花小隊」のメンバーだと指摘。朝鮮日報は専門家の話として、スパイ養成所で4年にわたり教育や軍事訓練を受けて入隊し暗殺工作などを担当すると伝えた。出身階級や容姿、歌や踊りが一定以上の女性が工作員として選ばれるという。

 今回の事件では犯行の大胆さや異様ぶりも明らかになってきた。証言などによると、1人の女が正男氏の前に立ち、ミニスカ姿の女が背後から忍び寄って正男氏の首を腕で絞め上げ凶行に及んだ。犯行に要した時間は5秒足らずだったという。

 韓国政府関係者は殺害に猛毒のVXが使われた可能性があると述べた。VXは日本ではオウム真理教の信者が94年に大阪の男性会社員を襲撃して殺害した事件で使われた。

 北朝鮮専門のインターネットニュースサイト「デイリーNKジャパン」の高英起編集長は「女性工作員は相手の警戒心を緩めやすい。牡丹は“モラン”と言って、北朝鮮でその名がつくと特殊な存在を示すことから、実在するならば、北朝鮮の中でもレベルの高い部隊になるのではないか」と話した。

 マレーシア警察が容疑者として特定しているのは女2人、男4人の計6人。そのうち3人が事件に関連して逮捕・拘束された。マレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズは、警察幹部が「外国の諜報(ちょうほう)員と信じるに足る理由がある」と話していると報道。一方、女の1人が女装した男だとの見方も出ているという。

 ◆VXガス 皮膚に触れたり、吸い込んだりすると、神経に作用して呼吸が止まる毒ガス。1950年代に英国で化学兵器として開発された。人類が作った化学物質の中でもっとも毒性の強い物質といわれる。琥珀(こはく)色をした油状の液体で、無味無臭。中毒症状は呼吸困難、意識障害、心肺停止など。動物実験から推定されるヒト致死量(投与された人間の半数が死亡する推定値)は体重1キロにつき0・02ミリグラムと言われている。

[ 2017年2月17日 05:30 ]

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