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「君が代」口元チェック 校長は橋本市長の友人

 今月2日に大阪府の公立高校で行われた卒業式で君が代斉唱の際、校長らが教職員の口元を実際に歌っているかどうか“監視”していたことが13日、府教育委員会などへの取材で分かった。学校行事での君が代起立斉唱の義務付けは、大阪市の橋下徹市長が府知事時代に主導して条例化したもの。高校の関係者からは「人権侵害」との声も上がっている。

 君が代斉唱で教職員の口元を“監視”していたのは、大阪府立和泉高校(岸和田市)の中原徹校長。

 府教委などによると、中原校長は教頭らとともに、君が代斉唱で約60人の教職員が起立したのを確認し、口の動きを点検。口が動いていなかったと判断した3人の教員を校長室に呼んで確認したところ、うち1人が歌っていなかったことを認めた、としている。

 府は昨年6月、府立学校の教職員に起立斉唱を義務付ける「君が代起立条例」を施行。これを受け府教委は今年1月、全教職員に君が代の起立斉唱の職務命令を出していた。歌わなかった教員に対しては「今後処分を検討する」としている。

 取材に対し中原校長は「起立斉唱のルールを作ったのは議会で、私は教育委員会の指示に従っただけ。ルールを守らなくてもいいというのは、教員の世界の古い慣習。過激すぎるというのは感情論だ」と反論。

 一方、大阪府立高等学校教職員組合は「歌うかどうかは個人の内面の問題。無理やり口を開かせるやり方は人権侵害だ。卒業を祝う場で、校長が監視ばかりしていたら、生徒を冒涜(ぼうとく)している」と怒りの声を上げる。

 民間人校長として採用された中原校長だが、実は弁護士で、大阪市の橋下市長の学生時代からの友人でもある。橋下市長が府知事を務めていた10年4月、和泉高校長に民間人校長として就任しているいわば「側近」のひとり。

 橋下市長は市役所内で、中原校長の手法について「府教育委員会の職務命令を忠実に守ったわけで、何の責任もない。口元を見るのは当たり前だ」と擁護した。さらに、府教委が異論を唱えていることに関して「トップがそこまでやらなくてもいいのにと言った瞬間に職務命令の意味がなくなる」と指摘。「完全にはしごを外すようなこと。絶対に許されないトップマネジメントだ」などと批判した。

 ▼社会評論家小沢遼子さん 例えばスポーツの国際試合などで国歌を歌わない代表選手が、必ずしも愛国心を持っていないとは言えないでしょう。それと同じで君が代の起立斉唱を義務化する必要はなく、橋下氏は単に“弱い者”いじめをしているだけにしか見えない。リーダーシップを勘違いしており、国政進出もやめてもらいたい。

[ 2012年3月14日 06:00 ]

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