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また言い間違えた田中防衛相「伊江島」を「いおうじま」

普天間移設に理解要請 沖縄知事と会談する防衛相
 沖縄県の仲井真弘多知事(右手前)と会談する田中防衛相(左端)
Photo By 共同 

 第180通常国会が24日、召集される。12年度予算や、野田佳彦首相が成立を目指す消費税増税関連法案をめぐって解散含みの波乱が予想される。そんな中、就任以来、不用意な発言を重ねている田中直紀防衛相が23日、訪問先の沖縄で行った仲井真弘多知事との会談で、沖縄県・伊江島(いえじま)を「いおうじま」と言い間違える場面があった。政権奪還を目指し対決姿勢を強める自民党の格好の標的となるのは必至だ。

 就任以来の言動で批判を浴び続けている田中氏。今度は米軍再編関連で登場する沖縄の島を「いおうじま」と言い間違え。自ら火に油を注ぐことになってしまった。

 この日、就任後初めて沖縄を訪れ知事と会談。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に理解を求めた。事前に用意した書類に目を落とし続け、自らの言葉で語るのを避ける慎重な姿勢に終始したが、知事に「沖縄は何回目ですか」と聞かれると、急にしどろもどろに。「毎年あのー、1、1、1回ほどですねえ、家族と伺っておりますが、だいたい、あー、水族館だとか“いおうじま”だとか出かけましたけど、街中は久しぶり」と答えた。

 防衛省側はこの後、記者団に「本人は伊江島に行ったことがあると言っていた。東京都に属する硫黄島との間違いではない」と説明した。

 基地の県外移設、負担軽減を訴える知事の発言には、両手を太腿に置き、神妙な顔つきで聞き入った。しかし移設に関して踏み込んだ発言はなし。知事は「私の“辺野古(移設)は大変だ”という言葉について真正面から検証しているのか。大臣の言葉になく残念」と不満を表明した。

 田中氏は、会談に先立ち普天間飛行場を視察。「あらためて危険性を体感した」と表明したが、近くの高台から見下ろしただけ。辺野古にも出向かなかった。また飛行場のフェンス際にある小学校について「そんなに小学校の屋上にヘリがいるようなことはないんでしょう」と、騒音に苦しむ住民感情を逆なでするような発言もあった。

 飛行場近くに住む垣花辰勇さん(76)は、田中氏の前任者で、13日の内閣改造で事実上更迭された一川保夫前防衛相が、昨年10月に徒歩で同地区を視察したことを懐かしみ「高台からの視察だけでは、どれだけ騒音がひどいか分からない。田中氏も“雲の上”からでなく、一川氏みたいに“地上”におりてほしかった」と話した。

 これまでに、基地移設の「年内着工」に言及し、すぐに撤回したほか、PKOの武器使用基準と武器輸出3原則を取り違えるなどしてきた田中氏。野田首相にとってますます頭の痛い存在になりそうだ。

 ▽伊江島 沖縄本島の本部から北西約9キロに位置。面積は22・73平方キロ、人口約5000人。戦時中、日本軍が1500メートルの滑走路を3本造成したが、沖縄戦開始直後、島が米軍に占領されたため、戦後は米軍の滑走路として使用されることに。島の3分の1を占める補助飛行場では、ハリアー機発着やパラシュート降下訓練などが行われている。

[ 2012年1月24日 06:00 ]

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