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中川財務相が辞任、麻生政権は千鳥足

うつむき加減で辞任の記者会見をする中川財務相
うつむき加減で辞任の記者会見をする中川財務相
Photo By 共同

 中川昭一財務兼金融担当相が17日、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後の記者会見でしどろもどろの“醜態”を演じた責任を取り辞任した。辞意はこの日正午すぎに表明し、当初は09年度予算案、予算関連法案通過後とこだわった。しかし、法案通過が難しいと判断し、夜になって麻生太郎首相に辞表を提出、受理された。麻生内閣の閣僚では昨年9月の発足直後に日教組批判発言などで辞任した中山成彬前国土交通相に続き2人目。首相は後任に与謝野馨経済財政担当相を兼務で充てたが、任命責任が問われるのは必至の情勢だ。

 中川氏は午後0時半すぎからの記者会見で「いろんな方からおしかりを受けた。おわびしたい」と述べ、09年度予算案などが衆院を通過した後に辞任する意向を表明。だが、批判の嵐は身内からも吹き荒れ、午後6時20分ごろ、首相官邸に麻生首相を訪ねて会談。辞表を提出し、受理された。

 会談後、記者団に囲まれた中川氏は「一身上の都合で辞表を提出してきた。予算委が単独審議になったのを見て、自分が辞めた方が国家のためになると思った」と辞任を前倒しした理由を説明。麻生首相からは「(在任約5カ月間)よくやったね」とねぎらわれたものの、慰留はなかったという。

 この日も午前中からドタバタ続き。午前中に予定した2つの委員会は、病院へ行くためとりやめになった。病院の検査では、問題の泥酔疑惑について「(風邪薬の)抗ヒスタミン剤と腰の薬、時差が影響した」と診断されたと説明。「かなり腰や風邪、疲労がたまっていると診断された。きょうにも入院する」と時折、目を手元の原稿に落とした。

 会見の数も、この日だけで囲みも入れて4度行った。いずれの会見でも、揺れ動く言動に麻生首相の盟友として政権の中枢を担ってきた精気は見られなかった。

 前日夕に首相と会談した直後は「職務を全うしたい」と続投に意欲を見せ、辞意を表明しても09年度予算案などの通過後に辞任するとしていた。二転三転して辞任に至ったのは、このままでは予算案成立が困難になるどころか、野党側の問責決議案提出などで麻生政権が危機的状況に陥ると判断したとみられる。

 前夜までは「辞任する必要はない」としていた麻生首相も、この日になって「中川氏の任命責任はわたしにある」と述べ、自らの責任に言及。午後4時すぎから始まった衆院予算委員会では、中川氏の隣に座りながら目も言葉も全く交わさず、国会議員要覧を手に議員のプロフィルをのぞいたまま。さながら中川氏の後任を探しているようで、首相の迷走ぶりも際立っていた。

[ 2009年02月18日 ]

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