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少し前の話だが、「サードウェーブコーヒー」なんて言葉に注目が集まったのは記憶に新しいところ。流行の移り変わりに敏感とは言い切れない筆者のようなオジサンでも、その言葉はなんとなく知っている。
それは、1960年代にコーヒーの大量生産がスタートし、一般家庭に普及した時期を"第一の波"にたとえたことにはじまり、コーヒーチェーン店が街のあちこちに登場した"第二の波"の後にやってきた、"豆にこだわるスペシャリティなコーヒー"が好まれるようになった状況を"第三の波"、すなわち"3rd"WAVEと表現。煎りたての豆を客の目の前でドリップして淹れるスタイルの『ブルーボトルコーヒー』がアメリカ・ポートランドから上陸し、東京・江東区の清澄白川界隈にこだわりの店が林立する現象が起こった。
それらの店に共通するのは、店内に焙煎機を置いていること。事情通の話によれば、コーヒーの味を9割がた決定するのが、生豆選びと焙煎のプロセスなのだという。自家焙煎をうたう店が増えているのも、それだけコーヒーの味にこだわる人が増えてきたことの証なのだろう。一昔前のサラリーマンが喫茶店で、うまくもまずくもないコーヒーとたばこを手に時間をつぶしているなんて姿も前近代的なものになってしまった。世の中、嫌煙が進んでいるし、営業マンのスケジュールもITでばっちり管理されているから、サボるなんてもってのほか。一抹の寂しさを感じるのは、筆者のような昭和の男だけだろうか。」

さて、話をコーヒーに戻す。流行りに乗っかるわけではないが、そんな話を聞けばオジサンだってうまいコーヒーを飲みたいと思う。でも、おしゃれなカフェに行くのは抵抗があるし、有名店の前にずらりと伸びる行列を見ただけでうんざりする。何かと時間がない我々、中年世代の男たちはできれば自宅で楽しみたいと思うのだが…。
そんなニーズにばっちり応えてくれそうなアイテムが、この4月にパナソニックから登場するというニュースを聞きつけた。その名も「The Roast AE-NR01」という家庭用コーヒー焙煎機。確かに、これまでにもいくつかの家庭用焙煎機が登場してきてはいたが、どうにも定着しなかったのは、やはり焙煎という作業がかなり、感覚的な要素が強いからなのだろうと思う。腕の良い職人の仕事を機械化するのは難しいものだ。しかし、今回、パナソニックから登場した焙煎機は一味も二味も違う。
「焙煎機本体だけでなく、生豆と焙煎機を動かすプログラムをセットで提供。ご自宅で手軽に究極のコーヒー体験を楽しむことができます」とパナソニック事業開発センターの山本さんは言う。毎月、自宅に厳選された生豆と、それぞれの豆の特性を考慮し、なおかつ「浅煎り/中煎り/深煎り」が選択できる焙煎プロファイルがQRコードというカタチで届くという。プロファイルをダウンロードして、Bluetoothで焙煎機にアクセス。スマートフォンで操作を行うというIoT家電なのだ。

「The Roast AE-NR01」
焙煎方式:熱風式焙煎
焙煎量:50g/回
焙煎時間:約15分 ※プロファイルにより異なる
本体寸法:130W×342H×238Dmm
本体重量:4.6 kg
電源定格:100 V (50-60Hz)
消費電力:1320 W
カラー:シルバー
操作端末:iOS搭載端末のみ対応 ※専用アプリが必要

さらに興味深いのは、今回のプロジェクトはパナソニック以外の、外部の専門家とのパートナーシップが重視されている点。それぞれの強みを集結し、この一連のサービスの中に反映している。
「生豆はコーヒー生豆卸大手・石光商事様が取り扱う単一種の豆で、中南米、アフリカ、アジアなどの契約農家から、季節に合わせた4つのテーマで生豆を仕入れていただきます。生豆それぞれの焙煎方法をあらわす"焙煎プロファイル"を作るのは、福岡・豆香洞(とうかどう)のコーヒー焙煎士、後藤直紀さん。ちなみに後藤さんは、日本人で唯一、世界大会のチャンピオンになったスペシャリスト中のスペシャリストです」
もちろん、焙煎機本体に搭載されたテクノロジーにも注目が集まる。焙煎プロファイルに合わせて、温度や風量をきめ細やかに制御する熱風焙煎とチャフと呼ばれる生豆表面の皮を自動に分離するテクノロジーは、イギリスのベンチャー企業「IKAWA」社との技術提携の中で開発された。
さらに楽しいのは生豆とともに送られてくる『Journey Paper』なる冊子。そこには頒布された生豆の産地情報や焙煎プロファイルに込められた思いなどのストーリーが盛り込まれ、ローストの旅=ジャーニーが楽しめる。まあ、旨いコーヒーを飲みながら、そんな蘊蓄を読み、ひとり悦に入るのも悪くない。
本体価格は現時点で未確定ながら10万円前後となる見込み。生豆は月々、3800円~5500円で自宅に届くようになる。
「日本人の価値観も多様化し、物質的な満足だけでなく、心を満たすためにモノを選んでいるため、"本物・本格・自分らしさ"といったキーワードが重視されています。それに見合った製品を投入し、まったく新しいライフスタイルを提供していと考えています」
その言葉通り、この「The Roast AE-NR01」が、新たに"フォースウェーブ(第四の波)コーヒー"のムーブメントを引き起こす存在となることを期待したい 。

■取材協力
パナソニック株式会社
http://panasonic.jp/roast/

■取材協力

パナソニック株式会社
http://panasonic.jp/roast/

 

プロフィール 【伊藤秋廣(A.I.Production)】
年間300人超の実績。ビジネスパーソンからドクター、アスリート、文化人、タ レントまで幅広く対応するプロ・インタビュアー。対話の中から相手 の“哲学” を引き出す力に定評あり。ライティング専門プロダクション 「A.I.Production」を運営する。
http://www.a-i-production.com/

 

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